大抵の大学生は、多かれ少なかれバイトをしています。それ自体は構わないのですが、たまにバイトをやりすぎて留年する人がいます。お決まりですが、バイトをやりすぎる→講義に出なくなる→単位を落とす→留年する、という例の流れです。私が大学生だったとき、知り合いにもそういう人がいました。しかも、何と経済学部で…。正直「バカじゃないのか」と思いました。経済学部のくせに、学費とバイト代の計算すらできないのか、と思いました。あまりに経済観念がなさすぎて、何だか残念な気持ちになります。まぁ、ご家庭の事情によってバイトをせざるを得ない、というのも分かりますが…。それにしても何だかなぁ~、と思います。
① 学費に消えるバイト代
さて、今どきの大学って、一体いくら学費がかかるか知っていますか?結構高いですよ。比較的安いとされる国公立大学でも、年間53万円を超えています。これが私立大学になると、もう大変です。文系でも年間約90万円、理系なら年間約120万円はかかります(ちなみに医歯薬系なら…もう考えたくないです)。
一方、頑張って稼いだバイト代はいくらになるでしょうか?例えば、月10万円稼いだ場合は10万円×12か月=120万円となります(これでは、扶養から外れてしまいますが)。また、月8万円稼いだ場合は8万円×12か月=96万円となります(これなら、扶養の範囲内です)。まぁ、学生のバイト代ですから、こんなものでしょう。
しかし、これがもし、留年するとどうなるでしょうか?当然、1年分の学費が余計にかかることになります。先ほど述べたように、今の大学の学費はかなり高いものになっています。何と、国公立大学でも年間53万円以上かかります。私立大学ではその2倍、3倍はザラです。そうなると、頑張って稼いだバイト代の多くは、新たに発生した学費でパーになってしまいます(国公立でも、半分残ればマシな方かな…)。これでは、何のためにバイトをしてきたのか分かりません。学費を賄おうとしているのに、なぜか学費を膨らませています(結果的には)。まるで訳が分かりません。こんなバカなことがあってたまるか!と思います。
② 休学なり何なり、できる限りの防衛策を
留年すると、1年分の学費が余計にかかってしまいます。これは、大変もったいないことです。だから、留年したくないなら、できる限りの防衛策を取ってください。いま一度、親や親戚から援助を受けられないか、確認してみてください(強く頼み込めば、意外とポロっと出るものです)。
それでも無理!という方は休学を考えてみてください。休学中に、学費をガンガン稼げばいいのです(実際、よくある手です)。国公立大学の場合はまず大丈夫、タダで休学できます。私立大学の場合はまちまちです。「在籍料」といったかたちで、いくらかかかる場合が多いようです。大学によって数万円~数十万円と差があるので、各自調べてください。比較的安いようなら休学もアリでしょう(高いようなら…悩みどころですね。最後の選択肢でしょうか)。そのほか、長期休暇中は出来る限り稼いでください。長期の治験バイトなど、よいかもしれません(暇すぎて死にそうかもしれませんが…。その分、資格の勉強でもやったらどうでしょうか?)。
③ いずれにせよ、時間は有意義に使いましょうよ
留年すると、せっかくのバイト代が無駄になってしまいます。しかし、よく考えてみてください。無駄になっているのはそれだけではないのです。そうです、時間です。あなたがバイトにかけた貴重な時間も、無駄になっています。例えば、月10万円稼ぐのに何時間かかっているでしょうか…?分かりやすく時給1000円だとすると、10万円÷1000円=100時間かかっています。平日4週間分を毎日働くとしても、100時間÷20日=5時間です。……1日5時間ですよ!1日5時間もバイトに充てているのですよ!その時間がパーになるなんて、何てもったいないことか。それだけの時間があれば、もっと有意義なことができていたはずです(経済学部なら、機会費用って知っていますよね。まさに、アレのことです)。もちろん、ご家庭の事情によってはバイトをせざるを得ない、というのも十分理解できます。そのために、4年間で卒業するのは難しい…ということもあるでしょう。
しかし、それなら休学するという手もあるはずです。別に、長い人生、5か年計画でも大して問題ないと思います(実際、1年程度なら、就職にもほとんど影響ありません)。ただし、その分の時間は有意義に使ってほしいのです。休学するにしても、ただバイトをするだけではもったいないような気がします。例えば、長期インターンに参加する、資格の勉強をする、ブログを書くなど、やろうと思えばやれることはたくさんああります。特に、長期インターンはバイトの代わりにもなるので、ちょうどいいと思います(ひょっとしたら、就職先もゲットしちゃうかも?)。別に、大学生活は4年間でも5年間でも構いません。問題なのは、その時間を有意義に使えるか否か、です。限りある時間を、どんなことに使っていくか、です。
せっかくの大学生活ですから。やりたいことを上手くやっていきましょう。それでは、今回はこのへんで。