ひきこもり科学館

つれづれなるままに、ひきこもり、硯にむかひて

会社ってクソ!就職ってアホらし!と思ったら読むべき本25選

突然ですが、皆さん。皆さんは、会社ってクソ!就職ってアホらし!と思ったことはありませんか?―きっと、誰しも一度はあるでしょう。いや、何度もあるでしょう(ですよね?摺り合わせはいりませんよね?)。それで、今回はそんな皆さんに向けて、ぜひ読んでみてほしい本を25冊ご紹介します。読むと、見方・考え方が拡がる本を25冊ご紹介します。これらを読めば、今までとは違う生き方・働き方ができるようになるかもしれません。会社であくせく働くだけ…、の人生から脱却できるようになるかもしれません。それでは、順にみていきましょう。

 

☆ 就活の問題編

まずは、就活の問題編です。今の就活のあり方に疑問や不満をお持ちの方は、ぜひぜひ読んでみてください。

 

① 就活のバカヤロー:企業・大学・学生が演じる茶番劇  大沢仁、石渡嶺司

就活という営為のおかしさ、気持ち悪さ、思わず「バカヤロー」と言いたくなる現状について、企業・大学・学生の3者の立場から、多角的に分析した本です。今の就活が、こんな滑稽な茶番劇に成り下がったのは誰のせいなのか?―我々は、つい人のせいにしがちであるが、結局は(自分も含めた)皆のせいである。つまり、皆が「バカヤロー」なのだ、ということが分かる一冊です。

② 就活のコノヤロー:ネット就活の限界。その先は?  石渡嶺司

『就活のバカヤロー』の続編。第1章のイラスト付き、就活生の9タイプ分類はちょっとイタくて笑ってしまうこと、うけあいです。また、第4章では、近年の女子学生の就活事情について触れていますが、男性にとっても非常に興味深い内容です。前著とはちょっと違ったアプローチで、こちらもまた面白いので、ぜひ読んでみてください。

③ お祈りメール来た、日本死ね:「日本型新卒一括採用」を考える  海老原嗣生

皆さんは「お祈りメール」という言葉をご存知でしょうか?―近年、就活をしたことのある方なら、誰でもご存知かと思います。要は、不採用通知ですね。繰り返されるお祈りメールに、精神をすり減らした方も少なくないでしょう。では、なぜこんなにも消耗してしまうのか?―日本独特の「新卒一括採用」という制度にフォーカスして、分析していきます。新卒一括採用のメリット・デメリット、今後の採用のあり方について、考えさせられる一冊です。

④「就活」と日本社会:平等幻想を超えて  常見陽平

不透明な採用基準や選好プロセス、学歴フィルターの存在…etc、日本の就活は平等なのか?という問いに答える一冊です。日本の就活の平等のようで平等でない、自由競争のようで自由競争でない、そういう実態が浮き彫りになっていきます。そもそも平等って何だろう?本当の平等なんてあるのだろうか?そんな深いところまで、考えさせられる一冊です。

 

☆ 企業・労働の問題編

次は、企業・労働の問題編です。今の企業・労働のあり方に疑問や不満をお持ちの方は、ぜひぜひ読んでみてください。

 

⑤ ブラック企業:日本を食いつぶす妖怪  今野晴貴

違法な労働条件で若者を働かせ、人格が崩壊するまで使い潰す「ブラック企業」―そのむごたらしい実態に迫る一冊です。本書では、若者のうつ病、医療費や生活保護の増大など、ブラック企業が日本社会に落とす暗い影を明らかにしています。また、誰もが知る大手衣料品店、老舗メーカーなど、さまざまな実例をもとに「ブラック企業の見分け方」「入ってしまった後の対処法」をアドバイスしています。就活中に読むのはちょっとどうかな~、でもやっぱり読んでおいてほしい、そんな一冊です。

⑥ ブラック企業2:「虐待型管理」の真相  今野晴貴

 『ブラック企業』の続編。「結論から言えば、被害者の多くはブラック企業に積極的に入社し、また自ら『辞めない』で働いている」(「はじめに」より)―そのポイントは異常な長時間労働と、「虐待型管理」によって、精神を破壊するブラック企業の労務管理にあった――本書では、ブラック企業の実態が浮き彫りになっても、なぜ被害に遭う人が減らないのか?その不思議なメカニズムを解明していきます。ブラック企業に自らの人生を壊されないために、読んでおいて損はないと思います。

⑦ 日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?  今野晴貴

日本はバリバリの法治国家ですが、こと労働や雇用の分野になると、なぜか法令が遵守されなくなります。それって、なぜなんでしょう?不思議ですよね?―本書では、その謎についてしっかり答えていきます。その内容は、労働法のキホンのキから、企業別組合の問題点まで…。日本で働く人、皆が知っておくべきことばかりです。しかし…。今思えば、学校では労働法なんて教えてくれませんでしたよね(わざとかな?)。だからこそ、こういう本で自学自習しておくといいのかもしれません。

⑧ 若者はなぜ3年で辞めるのか?:年功序列が奪う日本の未来  城繁幸

仕事がつまらない、先が見えない…、若者が感じる閉塞感の原因はどこにあるのか?―その原因は、すでに崩壊の一途にある年功序列制度にあった⁉今の時代、会社のためにあくせく働いても、その苦労は決して報われない。そのなかで、働く理由を取り戻すにはどうしたらいいのか?本書では、働く若者の視点から、今の企業組織や雇用制度の問題について迫っていきます。非常に分析的で、腹にストンと落ちる内容です。

⑨ 僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?  木暮太一

『資本論』と『金持ち父さん貧乏父さん』は実は全く同じことを言っている。―古典的な経済理論をかみ砕きつつ、サラリーマンはなぜしんどいのか?ラットレースから抜け出すにはどうしたらいいのか?を分かりやすく説明します。特に、「価値」と「使用価値」という概念は知っておいて損はないと思います。「資本論なんて古臭い」と思っているあなた、実社会でこんなに役に立つ学問はありませんぞ。そう強く言っておきます。

⑩ 会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。  青野慶久

「私たちが楽しく働けないのは、会社の仕組みのせいなのではないか。会社がモンスターのように私たちを支配してしまっているからではないか」(「はじめに」より)―これは、ユニークな「働き方改革」を成し遂げたサイボウズの青野社長が、自社で行った、楽しく働くための「実験」を通して、これからの働き方、生き方について提言する本です。1企業のケーススタディとはいえ、ものすごく参考になる内容です。今の会社や仕事に疑問を持っている方は、ぜひ手にとってみてください。

⑪ 99%の会社はいらない  堀江貴文

もう「忙しい」を口癖にするのはやめよう。「自分の時間」を生きるためには、会社に属さなければいい。ホリエモンが唱える、会社に代わる新しい組織のカタチと、新しい働き方とは?―今、会社に属しているあなたにこそ、ぜひ読んでもらいたい一冊です。これを読めば、あなたも好きなことを、ひょっとしたら「遊び」ですら仕事にできるかもしれません…。

⑫ すべての教育は洗脳である:21世紀の脱・学校論  堀江貴文

「すべての教育は洗脳である」、なかなかセンセーショナルなタイトルですが、これはあながち間違いではありません。そもそも学校は、(歴史的に)国家に従順な国民を養成するための機関でした。あるいは、「使いやすい労働者」を生産するための工場でした。そして、その機能は現在も変わらず、引き継がれています。このまま、学校や会社の洗脳に染まっていては、「やりたいこと」も「幸せ」も見つかりはしない。では、私たちはどうすればいいのか?ホリエモンが、これからの学びや生き方について考えます。

⑬ 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)  汐街コナ

死ぬくらいなら、会社辞めればいいじゃん。―誰もがそう思うことでしょう。でも、それができないんです!できないこともあるんです!!――この本は、その理由をマンガで分かりやすく解説しています。この本に救われた人、多数…。会社や仕事に追い詰められている、そこのあなた。とにかく読め!今すぐ読め!な一冊です。

 

☆ 生物学的生き方編

さらに、ここからは生物学的生き方編です。ヒトだって、アリやナマケモノと同じ生き物。―生物学的視点から、人間本来の生き方、あるべき姿を考えます。

 

⑭ 働かないアリに意義がある  長谷川英祐

何となく「働き者」イメージのあるアリ、しかし彼らをよく観察してみると、そのなかの7割はボーッとしており、1割は一生働かないという。では、この8割に意味がないのか?というと、そんなことはない。この8割がいるからこそ、組織は上手く回っているのだ、長く生き続いているのだ。そんなことを、生物学的視点から分かりやすく論じています。皆がみんな、あくせく働けばいいというものではない。これって、(アリに限らず)ヒトの社会や会社組織にも当てはまることなのかもしれません…。

⑮ ナマケモノに意義がある  池田清彦

ナマケモノは1日20時間も寝ているが、現代人は7~8時間しか寝ていない。そんなにあくせくしないで、少しはナマケモノを見習ってみてはいかがだろうか?―これは、生物学者池田が提唱する、本来の生物らしい生き方論・幸福論の本なのです。「太古の人類は1日3時間しか働かなかった」「働くことが嫌いな人は社会の潤滑油になっている」「『いい人』になる必要などまったくない」など、池田流・人生の名言がたくさん。せわしない人生や仕事に疲れたときに、読んでみてはいかがでしょうか。

 

☆ 新しい生き方・働き方編

最後に、新しい生き方・働き方編です。今の時代、会社であくせく働くだけが生き方・働き方ではないです。もっと、いろんなスタイルがあります。

 

⑯ 好きなことだけで生きていく。  堀江貴文

「好きなことだけで生きていく」、そんなことができたらいいなぁ~と思いませんか?―できるんです。間違いなくできるんです。本書では、かのホリエモンが、組織や他人、時間やお金に縛られず、「好き」を生きがいにするにはどう考え、どう行動すればいいのかを、明快に説いていきます。仕事や人生で窮屈な思いをしている方、何か一歩を踏み出したい(が踏み出せない)方にはぜひ読んでもらいたい内容です。ホリエモンがあなたの背中を押してくれます。

⑰ 属さない勇気:まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」生き方改革  堀江貴文、真鍋昌平、松本勇祐

ホリエモン流の近未来的な生き方、働き方をマンガで解説する本です。マンガなので、本が苦手な方でもサクッと読めますよ。ただ、タイトルほど、ウシジマくん要素はないかも…。とはいえ、「ホリエモン入門編」としてはオススメの一冊です。

⑱ ニートの歩き方:お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法  pha

京大卒の日本一(?)有名なニートphaさんによる、お金がなくても無理なく楽しく暮らすための生き方、考え方の本です。個人的には…、メキシコ人の漁師の話が好きですね。これを読めば、「無理に働かなくていいんだ」「こんな生き方もあるんだ!」と、気楽にゆる~く考えられるようになります。本当に生き方、考え方の幅が広くなります。

⑲ 持たない幸福論:働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない  pha

同じくphaさんによる、人生論、幸福論の本です。自分は、何でこんなにしんどいのか?そう思っている方全員に読んでほしい内容です。働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない…、そういう生き方もあっていいのではないでしょうか?phaさんの人生哲学から、自分の生き方、考え方を見なおすことができます。

⑳ ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方  伊藤洋志

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身に付く仕事―それを「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。これは、日々の何気ない発想からナリワイをつくって生活してきた筆者が、よりよく働き、よりよく生きるための術を伝える本なのです。あなたも、「ナリワイ」という小さな自営業、「ナリワイ」という生活に密着した仕事の可能性を考えてみませんか?―なんていっても、よく分からないと思うので、実際に手にとって読んでみてください。

㉑ 20代で隠居:週休5日の快適生活  大原扁理

この本は、20代にして悠々自適の隠居生活を送っている大原さんの、人生観や生活スタイルを記したものです。20歳を過ぎたら人生は引き算、周囲のモノも人との付き合いも削ぎ落とし、わが生活の快適さと気楽さだけを求める週休5日制、そんな生き方もあるのかもしれません…。大体、この手の“生き方本”って、本人にものすごい才能や行動力があるんじゃないの?と思うことが多いのですが、この本にはそれがないのがスゴいです。ちゃんとマインドセットすれば、割と真似できそうな感じです。

㉒ なるべく働きたくない人のためのお金の話  大原扁理、fancomi

同じく、20代で隠居生活を送る大原さんの本です。お金のことはもちろん、自分にとっての「幸せ」まで、深く考えさせられる本です。これを読めば、世間や常識にとらわれず、自分にとって必要なモノ、お金、暮らしを考えることが大事なんだ、と気付くことができます。なお、個人的には…、お金を擬人化しているところが面白いですね。

㉓ まだ東京で消耗してるの?:環境を変えるだけで人生はうまくいく  イケダハヤト

まだ東京で消耗してるの?―これは、高知の限界集落でブログを書いて生計を立てている筆者が、これからの地方での生き方、儲け方について語る本です。今、皆さんのなかには、仕事のために東京にいるという方も少なくないと思います。けれども、東京にいると仕事はしんどいし、家賃は高いし、子育てはしにくし…。どうにもしんどい。そういう方も少なくないのではないでしょうか?本書はそういう方にこそ、ぜひ読んでもらいたい一冊です。筆者のように、ちょっと思い切って環境を変えれば、人生は大きく変わるかもしれません…。

㉔ 就職しない生き方:ネットで「好き」を仕事にする10人の方法  堀江貴文、西村博之、塩見直紀、佐藤大吾、古川健介、家入一真、堀内議司男、登大遊、深水英一郎、蝉丸P

タイトルの通り、就職しないで、ネットで「好き」を仕事にして活躍している10名への“インタビュー本”です。ここに出てくるのは、ユニークなIT起業家から社会起業家、田舎暮らし実践者、伝統に生きる茶人、僧侶まで実にさまざま。へー、こんな生き方もあるんだー!と感心すること間違いナシ、です。まぁ、ここに出てくる人って、ちょっとぶっ飛んでいるので、そのまま真似することはできないでしょうけど。何か、新しい生き方、働き方のヒントが見えてくるかもしれません。

㉕ レールの外ってこんな景色:若手ブロガーから見える新しい生き方  イケダハヤト、タクスズキ、鳥井弘文、けいろー、ツベルクリン良平、下津曲浩、池田仮名、金野和磨、中里祐次、佐藤慶一

この本は、世間一般のレールから外れ、ブログを書いて生きている人たちのユニークな生き方を紹介したものです。ネットを使って、誰でも簡単に情報発信できる今の時代。ブログを書くことで、自分なりの生き方を創れるかもしれません。そうでなくても、何か変化を起こせるかもしれません…。別に、今すぐ起業しろとか、会社を辞めろとか、言うつもりはありませんが。何か、新しいことをやる「きっかけ」になればいいのかな~と。そんなふうに思います。

 

以上、ご紹介しました。読みたい本はありましたか?それでは、今回はこのへんで。