ひきこもり科学館

つれづれなるままに、ひきこもり、硯にむかひて

逆だよ、高学歴だから仕事ができないんだよ!その理由10選

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あなたは、

・高学歴なのに仕事ができない!
・いい大学を出たのに、会社では何の成果も出せない。

などとお悩みではありませんか?なかには、

・ダメだ。仕事がツラすぎて、うつになりそうだ。
・とてもじゃないが、定年まで勤められる気がしない。

そんな方もいるかと思います(はい、ちょっと前の私ですね)。でも実は、このような「高学歴なのに仕事ができない」方って、それなりにいましてですね。あるあるなんですよね。あるある。

でも不思議ですよね。何で過酷な受験競争を勝ち抜いてきたのに、会社ではこうも残念なことになるのか。東大、京大をはじめ、輝かしい経歴を持っているのに、会社では

・仕事がトロい、覚えられない
・(低学歴の)同期に遅れをとっている

のか。意味が分かりませんよね?挙句の果てに、パートのおばちゃんにイジメられたりしてね。最悪ですよ。

でもね、これにはちゃんとした理由があるんですよ。理由が。それを今回はお話ししたい。まったり、こってり、じっくりお話ししたい。あのね、
「高学歴なのに仕事ができない」ではないんだ。
正しくは「高学歴だから仕事ができない」んだ。
そこんトコを、どうか分かっていただきたい。という訳で、今回は高学歴の人が仕事ができない理由を10選、つらつらと書いていきます。ちょっと長いですが、黙々と書いていきます。いま、このような状況に悩んでいる皆さんは、ぜひお付き合いください。

理由① マルチタスク, スイッチの切替えができない

私がまず新卒のときにつまずいたこととして、マルチタスクができないというのがあります。あるいは、スイッチの切替えができないといってもいいと思います。

私が最初に配属されたのは、いわば企業内PCサポートというような部門でした。突然鳴り出す電話に集中の糸が途切れる、忙しいときに限って障害対応が発生する、メールが多すぎて把握しきれない…。いろいろありますよね。私はタスクが2つ以上あると頭が重くなり、3つ以上あるとショートするタイプですので、ひとことでいって終わりました。まぁ半年で配置転換して、電話の鳴らないポジションに移ったら、すぐラクになったんですけどね。

で、こういうタイプの方って、高学歴の方には結構いるんですよね。そもそも勉強と仕事って、進め方が大きく違いましてですね。あくまで大雑把な見方ですが、

・勉強の場合は、大きなタスクを少数、長い納期で仕上げる(大タスク・少数・長納期型)
・仕事の場合は、小さなタスクを多数、短い納期で仕上げる(小タスク・多数・短納期型)

傾向にあります(もちろん仕事にもよります。勉強に似た進め方の仕事もあります)。

まずは勉強の場合。大学入試なら、5教科7科目とかいろいろありますが、高校入学時から起算して3年近くの猶予(納期)がある訳ですね。もちろん、その間に定期テストとか、実力テストとかちょくちょく挟みはしますが、長い目で見ればそういうことになります。これならいくぶん量が多くとも、自分のペースでじっくり取り組むことができますよね。何なら、直前数か月で追い込んでもいいのでして…。

一方、仕事の場合。メールの返信から、資料の作成やら商談やら、いろいろありますよね。いろいろある。しかも「コレ今日中にねっ!よろしく!(よろしくじゃねーよ)」みたいな仕事がちょくちょく入ってくる、ちょくちょく…。そんな感じで短い間に細かく、いろんなタスクが積み上がっていきます。そして、どんどん積み上がっていって「仕事テトリス」状態(要領が悪いと、いずれゲームオーバー)。このへんは人にもよるでしょうけど、納期が1日とか2~3日くらいの仕事が多いんじゃないかなぁ?場合によっては、15分なんて仕事もあったりして…。だから優先順位を付けて、要領よくやっていかないと終わらないのです。

で、この【小タスク、多数、短納期】型の仕事でパフォーマンスを上げるには何が必要なのか。そう、マルチタスク、およびスイッチの切替えです(自分にはこれができなかった…)。長年【大タスク、少数、長納期】型の勉強をこなしてきた高学歴の方には、これが苦手な方が結構多いのです。

もともと、勉強で鍛えられるのは集中するとか、黙々とやるとか、そういったワンタスク・スイッチ入れっぱなし能力です。そのため、ちゃんと勉強してきた高学歴者ほど、1つのことにじっくり取り組むのは得意だけど、いろんなことを“とっかえひっかえ”やるのは苦手…、そういった傾向を持つようになります。つまり、いろんなタスクを突っ込んで、並び替えて、消化する…、そういう仕事向きの頭にはなってないのです。それ自体はある程度仕方ないと思います。

ただまぁ…。このことは就職するまでもなく、学生時代でも何となく分かっていたかもしれませんね。例えば、学生時代にコンビニバイトとか、居酒屋バイトとか、イベントスタッフとか、そのあたりで苦い思いをした方は少なくないと思います。ええ、できませんよねぇー、あのへん。できないんですよ。でもそれもそのはず…。その手のバイトって、まさにマルチタスク、スイッチ切替えワークですから。はい、レジが打てない、オーダーが覚えられない、何をやっても遅い…。なーにが誰にでもできる仕事だ、どーこが誰にでもできる仕事だ、このやろう!クソやろう!ふざけんじゃねーよ!なーんて…。

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えぇ、分かります分かります、その気持ちよーく分かります。あんな高度な仕事が、最低賃金に近い金額で賄われてるの、意味が分かりませんね。意味分からん。本当、時給が3倍あっても足らんわ。

理由② 頭は動くが身体が動かない(意識と感覚のバランスの悪さ)

当然ながら、勉強するときは頭を使います。しかし、仕事では頭だけでなく、身体も結構使います(もちろん仕事にもよるけれど)。先述のコンビニバイト、居酒屋バイト、イベントスタッフなんかもそうですね。結構、運動機能が大事なんですよ。

が、しかし…。皆さん、身体は動きましたか?私は動きませんでした。頭では分かっているけれど、身体が付いていかないんです!そもそも仕事を覚えるには、

・意識:観念的なもの、頭でやることを理解する
・感覚:身体的なもの、実際に手足を動かして勘所を掴む

の2つを働かせることが重要なんですが。高学歴の皆さんは、この「感覚」の働きが弱い方が多くてですね。意識だけやたら強くて、感覚が異常に弱い(これを世間では「頭でっかち」と言います)、そういう方が多くてですね。苦労するんです。

例えば、大工の仕事なんかだと「釘の打ち方はいくら頭で考えてもダメ。力の入れ方とか加減とか、身体で勘所を覚えないと」とか言われたりする訳ですが。高学歴の皆さんは、この身体で覚える部分がイマイチ働かなくてですね。覚えられないんです。でも、それは大工みたいなフィジカルな仕事でしょ?と思った皆さん。それは甘い!あまいあまいあまい!確かに、皆さんは大工になんてならない、のかもしれませんが。これはいわゆるホワイトカラーにだって、決して例外ではなくてですね。例えばキーボードの打ち方だって、ショートカットを含めて、指で感覚を掴まないと早く打てないですし。電話応対だって、その時々のリズムやタイミングを掴まないと、メモも取次もスムーズにできないですし。営業トークだって、その場でお客様に合わせたフレーズをポンポン口に出せるようにならないと、話にならないですよね。そういうことなんです。仕事を覚えようとすると、意識だけでは足らなくて、感覚も組み合わせて覚えなければならない。でも、それは決して容易なことではない…。この部分こそ、皆さんがハマる落とし穴なんです。まぁ、ある程度は仕方ないと思います。受験勉強ばかりしていると、意識ばかり強まるのは仕方のないことです。とはいえ「考えるな、感じろ」というような言葉があるように、つい考えすぎてしまう方は(身体で)感じることも心がけてみるといいかもしれません。

また、高学歴の皆さんのなかには、運動(体育)を捨て科目にしてきた方も少なくないと思います。もともと苦手だったという方もいるでしょうし、戦略的に「いらない」としてきた方もいるでしょう(私はその両方)。それはそれで1つの適応のかたちですし、別に悪いとも思いません。しかし、新卒くんにはよく分からない力仕事(運動系雑務)が降ってきたりします。そうすると、あのへんでどうしてもトロくさい、どんくさいが発生するのです。たまーに、(意欲を疑われるのか)上司に「やる気あんのかァァーー!」なんて詰められたりもして…(残念!やる気で身体は動きません)。まぁ、単に遅いだけならマシかもしれませんね。「機材を運んでたら腰が逝きました」とか、フツーにありますからね。身体も鍛えられるなら、鍛えておいた方がいいかもですよ。

理由③ テスト対策的な完璧主義

一般に仕事には納期があります。「◯◯日までにやれ」といった、デッドラインがあります。そのため程度の差こそあれ、仕事には常に追いたてられる面があります。皆さんのなかには、これで消耗されている方も多いのではないでしょうか。いやぁ…、大変ですよね。仕事。完璧を目指すと終わらないんですよ、まず終わらない。実際問題、完成度よりも納期が優先される、メチャクチャでもとりあえず出しとけ、そういったこともありますよね。よくあります。

ところが、高学歴の方にはこの納期でつまづく方が少なくないのです。それは、高学歴の方にはいわゆる完璧主義の方が多い、ということでして。――そもそも高学歴者は、高い学歴を獲得するために努力してきました。つまり、常日頃から100点(完璧)を目指してきたのですね。それが(仕事では)仇になっているのです!

仕事では常に納期に追われます。ところが、完璧主義傾向の強い方は、仕事が100点(完璧)の出来になるまで出せないのです。そのため仕事がなかなか完成せず、納期にも遅れることになりがちなのです。本当は70点でも、何なら50点でもさっさと出せばいいのにね。出せないんですよね。その上、(仕事が行き詰ったとき)周りに相談もできず、1人で抱え込んでしまうと本当にどうにもならない…。そんな感じで、ますます仕事ができなくなってしまいます。ぐえー。

確かに学校のテストでは、(多少時間をかけても)入念に準備してやった方がよかったかもしれませんが。仕事では、そうでもなかったりするんですよねぇ…。とりあえずやってみろ、途中でいい、早めに見せろ!みたいな。完璧主義傾向の強い人は、ただでさえ自己批判的で、自分の至らぬ点に目が行きがちなのに、ですね。そこで、終わらぬ仕事を他人にまで責められると、ますますイヤになっちゃいますよね。

理由④ チームプレイ, 連携・調整が苦手

会社というのは組織であり、チームであります。1人ではできないことも、チームでならできる!皆で協力し合って利益を上げようじゃないか。そんな訳で…。会社での仕事には、少なからずチームプレイが要求されます。皆さんは得意ですか?チームプレイ。私は大の苦手です(就活では、そもそも面接で話せる「チームプレイ経験」がなく、困ったくらいです)。

学校での勉強は1人で完結しました。ひとり、机に向かっていればOKでした。ところが。会社での仕事は(たいがい)1人では完結しません。誰かしら連携やら調整やらが必要です。連携やら調整が。例えば…、

・この仕事、わけ分からんなぁ…。Aさんにでも訊くかぁ~。ていうか、Aさんでいいの?ひょっとしたらBさん…?
・◯◯の稟議どうなってんの?えっ、止まってる?ちょっとCさんに訊いてきてよ。
・改修工事の件、DさんとのEさんの調整がいるなー。あ、これたぶんDさんのところで止まるやつだ。納期間に合うかな?
・昨日の障害対応の件、本筋だとFさんなんだよなぁ~。でもFさんに話すと、何か面倒なことになりそうだしなぁー。先にGさんに話した方が穏便に済むかな?

なんてことが日常茶飯事でして。あぁぁーーー、面倒クセーーー!仕事って面倒クセーーー!何がチームプレイだ、このやろう、ばかやろう!くそったれーーーぃ!キェェェーーーィ!って感じになります。――まぁ、この手の組織とかチームプレイとかが好きだ!得意だ!って人もいるんですがね。苦手な人はやっぱり苦手です。こういう連携や調整がストレスになる人、「一匹狼」系の1人で何でも決めてやりたい人は、少なからず会社での仕事に適応しにくい面があります。とはいえ、それは個性でもありますので…。なるべくなら、チームプレイ度合いが低い仕事を探していきたいですね(配置転換なんか割とチャンスですよ。転職の前に、まずはそのへんからご検討ください)。

理由⑤ コミュニケーションが苦手(異文化, 他世代, 身分など)

先ほどのチームプレイの話に関連して、今度はコミュニケーションの話を――。高学歴の方には勉強ばかりしていて、人との付き合いをしてこなかった方が結構います。仮に付き合いをしていても、限られたコミュニティーでしか付き合いをしていない人が結構います(学科や偏差値で区切られた高校や大学なんて、かなり同質的なコミュニティーですよ)。では、そんな方がいきなり社会(会社)に放り込まれると、どうなるでしょうか…?――まぁ、多少なりとも大変なことになりますね。

会社は多様性の宝庫、文化も世代も身分(職階)も違う皆さんと、コミュニケーションをとっていかなけばなりません。敬語はもちろん、メールの書き方とか電話のかけ方とか。社内でも部署間で常識が違う…、なんてことも多々ありますね(なお、その違いに特に合理性はない)。喫煙所での会話なんて、まさに異文化交流。話など合う訳がありませんね。あと、現場のおっさん、おばはんとも仲良くね?――正直嫌われていいことなんて、何一つないですからね。銀行で一般職にハチの巣にされた新卒くん、知ってますよ~。アレ、怖いですよ~。油断すると、すぐに群れで来て狩り殺されますからね(まるで、ミツバチが蜂球を作ってスズメバチを蒸し殺すように。集団で来てヴィィィ~~~ってね)。

そんな訳で。高学歴の限られたコミュニティーにしか属してこなかった皆さんは、会社(仕事)での多様性いっぱいのコミュニティーには苦戦します。まぁ、それ自体はある程度仕方ないですが。とりあえず…。新卒くんは、周りに敵意を持たれないように振る舞いましょう。あいさつやお礼は、大げさなくらいがちょうどいい(それが、なかなかできないんですよねぇ~。できたら苦労しないですよねぇ~。困ったことに…)。

理由⑥ 自由な大学生活からの落差

個人的に、前から思っていたのですが。サラリーマン生活に適応するには、大卒よりも高卒で就職した方がいい、と思っていまして…。というのもですね。わたし、(就活の時期になって)就職したくねぇ!働きたくねぇー!なんて思ってしまってですね。ヘタに大学なんか行くと、就業意欲が削がれてしまうんじゃないかと…。

それはなぜかといいますと。大学生活って自由すぎるんですよ。あまりに自由すぎる。だって、高校までの生活と比べてみてくださいよ。

【高校(小・中学校)生活】
・何が何でもやらせる軍隊的教育
・拘束力の強い週5フルタイム学習
・学習指導要領に則った硬直的カリキュラム
・いじめが起きやすい、濃密な人間関係(クラス制、教室)
・服装(制服など)や髪型に細かい規定、指導が入る
・部活動での執拗なしごき

【大学での生活】
・学びたい人が自主的に学ぶ開放的教育
・時間割に融通が利くフレックスタイム学習
・興味関心に応じて科目を選択できる、柔軟なカリキュラム
・付き合いを選べる、ゆるやかな人間関係
・服装・髪型が自由、オシャレしてもしなくてもいい
・学ぶも遊ぶも自由な生活、何をしてもいい(しなくてもいい)

ねっ、歴然でしょ!歴然とした差がある。まぁ、高校までの生活と会社での生活が全くもって一緒、とはいいませんが。とはいえ、いくらか高校までの生活に戻る感じがしません?自由のなさとか、軍隊っぽさとか。少なくとも、週5フルタイム勤務は戻った感じがする(実際キツいっす…)。あと、ブラックの色合いの強い会社は、軍隊っぽさも強くなりがちですよね。朝礼で大声で叫ぶのも、皆の前で詰められるのも当たり前な感じで。高校なんて、軽く越すレベルのところもあったりして…。

そんな訳で。そもそも入社時からサラリーマン生活に希望を持てない、なんて方も結構います…(私です)。あぁ~大学から出たくないよ~、大学生活4年間をループしたいよ~、みたいな方も結構います(自分でも、書いていて情けないですが)。その点、もし仮に高卒で就職していれば、割とスムーズに(会社に)移行できたかもしれませんね。なぜかって。軍隊的な場所(高校)から、軍隊的な場所(会社)への移動ですから。フルタイム学習(週5)から、フルタイム勤務(週5)への移動ですから。さほど差がありません。

理由⑦ 大学で培われる論理的思考, 批判的精神

大学というのは学問を行う場です、真理を追究する場です。では真理を追究するためには、一体何が必要でしょうか?――きっといろいろあるでしょうが、1つに【論理的思考】や、これまでの通説を疑うような【批判的精神】があります。例えば…、

・実験データから、この仮説は支持されるのか
・この
論理は、◯◯の場合に矛盾するのではないか
・通説では◯◯だが、実は△△の可能性もあるのではないか

とか、そういうのですね。あと、「地球は温暖化してない!」なんて言ったり、やたら「アベガ―スガガ―」とか言って政権批判したりするのも、そういうものの表れだったりする(すごく面倒くさいれけど…)。

が、しかーし大学で培われる論理的思考や批判的精神って、サラリーマン、特に一兵卒には不利にはたらいたりします。というのもですね。論理的思考や批判的精神が強い人って、どういう人かといいますと…、

何にでも疑問を持つ、納得しないと動かない
・不合理や非効率によく気が付く、おかしいとすぐに直したくなる

人なんですよ。これは(会社の)仕事にとって、非常に不都合なことでして…。要するに、(会社の指揮命令に従順に従う)駒として動けないタイプなんです。会社に言われた通りに大人しく動く、そういうことに抵抗感を持ちやすいタイプなんです。あと、いわゆる社風に馴染みにくい、染まりにくい…。強い表現で言えば、洗脳に強い、そういった面もあります。これは、私にもあるところなんですが。

・あれ?この仕事には、一体どういう意味があるのだろう?
・この仕事、正直意味ないよな。ムダだよな。あぁ、やる気出ないや…。
・あれ?皆、何でこんなことで盛り上がってるの?

などというように、いちいち仕事の意味を考えてしまったり、意味のない仕事にやる気を出せなかったり、皆でエイエイオー!が言えなかったりします(そして、やる気出せ!と怒られます)。ほかにも、

・ん?この話を通すのは筋に合わなくない?
・この仕事、どうもやりにくいなぁ~。そうだ、やり方を変えよう!

などと、仕事でちょっとでもおかしなところ(不合理、非効率など)があると、すぐに直したくなります(そして、余計なことをするな!と怒られます)。

もちろん、論理的思考や批判的精神は重要です、大事なチカラです。しかし、それがいつでも会社での仕事に役立つかというと、そうでもありません。特に(指示通り動け、という面の強い)新卒的な立場では、あってもジャマになることが少なくないです。ていうか、ほとんどジャマ、マジでジャマ、正直いらない…(能力の使いどころって、実は結構難しい)。まぁ会社って、ある意味不合理、非効率で回っている面もありますからねぇ…。会社としては、いいから黙ってやれ!ということなんでしょうが。頭を使うな、余計なことを考えるな、バカになれ!というのは、それはそれでツラいものがあります。

理由⑧ 社会の汚さが許せない, 潔癖のような正義感

先ほどの論理的思考、批判的精神に関連して。たまーに、潔癖のような正義感を持ちあわせている方もいますが、会社の仕事においてはやはりジャマになります。大学をはじめアカデミック界隈は、ちゃんと実力が評価されて割とクリーンな環境なんですが(あくまで比較的に…。比較的にですよ?)。会社や企業社会というところは、そんなにクリーンではありません。

・道理に合わない仕事でも、受けなければならないときもあります。
・売りたくない商品でも、売らねばならないときもあります。
・顔を立てなくない相手でも、立てねばならないときもあります。

そんなときに、潔癖のような正義感を振りかざしていては、どーにもなりません。多少汚ねぇなーと思っても、適度に受け流すことも大事なのです。残念なことに、企業をはじめ、社会というものは「正義」という原理では動いていません。じゃあ、何で動いているの?という話ですが。まず言うなら「利益」とか「売上」とかですね(会社はビジネスですから。これはまだ分かりやすい)。あとは「お気持ち」とか「共感」とか、あるいは「メンツ」とか、そういうものもありますね(会社は人間ですから。こっちの方は…分かりにくいし、不合理だし理不尽だし…、困ったもんですね)。そのためには、はぁ?と思うアレでもとりあえず吞んでおく、スルーしておく、そういうことも大事なのです。「お前のことは気に食わないが、儲かるから利用させてもらう」「全く合理的な判断じゃないが、それでお前らの気持ちが収まるならよしとする」、そういう大人の対応が求められるのです(ここでいう「大人」は決してよい意味ではないです)。

 

理由⑨ 高学歴ゆえの変なプライド

高学歴の方には、高学歴ゆえの変なプライドを持ちあわせている方が少なくありません。例えば、いい大学を出たのだから、

・自分はできるはず、できなければならない
・自分は周りとは違うんだ

みたいな謎の有能感、理想の高さがあったりします。でも、いい大学を出たから、即座に仕事ができるようになるかというと、そんな訳もなく…。変にプライドをこじらせてしまうこともあります。例えば、(バカっぽい)上司や同僚に敬意を持てなかったり、まっとうな助言や提案も素直に聞き入れられなかったり。あるいは、自分は(学歴に見合わない)くだらない仕事をしている、と勝手に思い込んじゃったり…。

でも、そんな態度で仕事をしたり、周囲に人に接したりしていると、一体どうなるでしょう…?――決していいことなどないですよね。何だコイツは?と。当然ながら、周囲の人から反感を買ったり、孤立したりするでしょうし。そうなると(好意を持たれてないので)仕事を教えてもらえなくなるでしょうし、失敗してもフォローしてもらえなくなるでしょうし…。ますます仕事ができなくなってしまいます。しかも、ただでさえプライドが高いので、仕事ができない自分に余計に傷ついてしまう…。何でこんな仕事もできないんだ!と。そうなると、もはや再起不能…。動けません、なんてこともあります。

もちろん、誇れる学歴があるのはいいことなんですが。とはいえ、ヘタに自分に期待しすぎると、(理想と現実との)ギャップに苦しんでしまいます。いきなり仕事ができるはずがないんだから~、そのくらいに考えておいた方がいいかもしれません。あとは、謙虚になって。いつも、自分が正しいとは限らないのですから。周りの人の仕事や実力を認めて、学びとる姿勢を持った方がいいかもしれません。

理由⑩ ただ単にサラリーマンの経験値が低い

あともう1つ。高学歴の方には【あって当然の差】に悩んでいる方も多いですね。例えば、会社や部署によっては、高卒入社の人もフツーにいると思うんですが。大卒の場合、単純な話、その人とは職務経験に4年も開きがあるんですよね。じゃあ、仕事における実力はどちらが上か、といえばハッキリしていて…。いきなり差が縮まるかといえば、そんなことはないんですよ。入社して数カ月なんて、ただ単にサラリーマンの経験値が低いだけ、そう思った方がいいのではないでしょうか。もちろん程度問題、期間が延びてくると…、というのはありますが。ちょっと長くやっていると、だんだん(仕事に)適応できるようになってきた、そんな例はたーくさんあります。まぁ、どう考えてもダメだったら、ちゃんと逃げてくださいね。逃げるのも大事。


以上、長々と書いてきました。まったり、こってり、じっくり解説してきました。
いやぁ…、こんなに長くなるとは思わなかった。疲れた。でも、結構大事なことを言った気がする。高学歴の皆さん。いろいろ大変かとは思いますが、やっていきましょうね。サバイブしていきましょうね。ではでは今回はこのへんで…。