ひきこもり科学館

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【不安だ, 自信がない…】仕事ができる気がしない皆さんの新卒生存戦略

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画像引用:くろとら (@kurotora865_90)さま

これから入社を控える新卒の皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?学生生活も無事終わりを迎え、これからは夢のある社会人生活…、だったらいいのですが。ぶっちゃけ、何とか内定は取れたけれども、その先上手くいく気はしない。仕事なんて怖くてたまらない。不安で不安で仕方がない…。そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?はい、その感覚は正しいと思います。残念ながら正しいと思います。だって皆さん。今までの人生、上手くいった試しなんてほぼないですもんね。自分でも、クソ不器用で何をやっても遅いことくらい、分かってますもんね。だいたい、学生時代にバイトすらまともにできなかった皆さんが、いざ就職してまともに仕事ができるようになるかというと、その可能性は極めて低い訳でして…(この記事は、ハナからコンビニバイトができる人間に向けて、書かれてはいないのです)。

はい、そんな訳で新卒生存戦略です。このままでは職場にブチ殺されてしまう…、そういうイヤな予感をお持ちの方のための新卒生存戦略です。この戦略はとりあえず死なない、破滅しないことを目標としております。ざっくり内容的には、

・ゆっくりでも着実に業務習得、職場適応する
・職場での生存可能期間、評価猶予期間を延ばす
・大目に見てもらえる、良好な人間関係を築く
・職場にブチ殺されるような、危険なムーヴを防ぐ

ものとなっております。あくまで防衛的な戦略です。決してモリモリ出世するとか、同期でトップになるとか、そういう戦略ではありません(というか、そんな戦略知らないし、知ってたら苦労しない…)。とりあえず、ここに書いてあることを半分でも実践すれば、1年以内にアウトになることはないんじゃね?という戦略です。それでも運が悪ければブチ殺されますが、その確率を少しでも下げていこう、というお話です。相変わらず企業社会は世知辛いですが、どうにかしてやっていきましょう。サバイブしていきましょう。ただし本当にヤバいと思ったら、ダッシュで逃げることもお忘れなく…。

 

1. 帰ったら寝ろ、とにかく寝ろ

はい、いきなり業務時間外の話をします。帰ったら寝ろ、とにかく寝ろ、これに尽きます。というのもですね。頑張りすぎてしまう皆さんの最重要タスクは休養、特に睡眠だからです。人間、フルタイム労働をしたら普通に疲れます、消耗します。それを、翌朝の出社時刻までに回復させねばなりません。深夜までゲームをしてしまった、ベッドでtwitterを眺めてたら朝になっていた…、そんな日のあぁ~やっちまったよ!を皆さんは経験済みですよね。翌朝のコンディションを最悪にしないためにも、睡眠時間の確保が重要です。

いいですか皆さん、睡眠は最重要タスクです。この際、就寝時刻が何時とか、生活リズムどうとかは気にしなくていいです。不規則でもいいです。3時間でも、5時間でも、睡眠時間を確保しましょう。何か、いろいろやっているうちに深い時間になってしまう…。そういう方は、帰宅後すぐにベッドに飛び込んでもいいです。その結果、20時就寝・2時起床になっても、睡眠時間が6時間取れるのでOKです。トータルで何時間取れるかが重要です。何なら分割してもいいです。例えば、睡眠時間が20~23時、4時~7時に分かれてもOKです。間に深夜アニメを見てもいいです。とにかく何時でもいいので、寝られるタイミングを見つけて寝ましょう。

もう1つ、「寝る」とセットで大事なことに「起きる」がありますが。目覚まし時計は複数個、複数回セットしましょう。アラームを5分おきに10回くらい鳴らしたら、さすがに大概の人間は起きるでしょう。そのほか、比較的汎用性の高い起床ハックをいくつか紹介しておくと、

朝起きたら、
・あらかじめ近くのテーブルに置いておいた水を飲む
・ツーンとするタイプの目薬を差す
・顔の近くで香水をプシュッと噴きかけ、香りを嗅ぐ
・冷蔵庫の前まで行き、製氷庫の氷をガリゴリ食べる
・窓を思いきり開け、外気を取り込む(特に冬場に有効)

といったところです。手軽で無理のない刺激というところがポイントです。それでもダメな場合は?うーん、その場合は睡眠障害の可能性もあるので、医療的なアプローチが必要かもしれません(ちょっと、そのへんは置いておきます)。あと、【そもそも、睡眠時間さえ捻出できない職場】からはソッコーで逃げろ。逃げろ、逃げろ。それは会社が悪い。逃げろ。

 

2. 進捗は見せろ、途中でも見せろ

企業組織である以上、皆さんには誰かしら上司にあたる方がいると思います。社長なら話は別ですが、きっと皆さんにはいるはずですよね。まぁひとことで上司といっても、いろんな人がいて、いろんな考えで動いてはいますが。どの上司でも、共通して気にしていることがあります。それは何でしょうか?――はい。答えは皆さんの【仕事がちゃんと進んでいるかどうか】です。あるいは、仕事がどの段階まで進んでいるか、どこかの段階で止まっていないか、です。それを知るだけでも、皆さんの上司は安心することができます。心を落ち着けることができます。というのも上司の仕事は、皆さんが仕事を遅滞なく進められるように調整すること、だからです。もっと言えば、遅滞があればその原因を取り除く、方向がズレていれば軌道修正する、といったものだからです。

という訳で、上司は皆さんの仕事がどんな状況か見たい、知りたい…。皆さんはその求めに応じて、仕事の進捗を見せればいいのです。ていうか見せろ。どんどん見せろ。上司から訊かれる前に見せろ。とはいえ、まだ仕事が終わってないし…、という方。別にいいんです。途中でも見せろ。ていうか、途中で見せた方が修正しやすいから。どんな出来でも、時間さえあれば後で修正できるから!逆に、締切直前になってできてないとか、何かぐちゃぐちゃなヤツを持ってこられても困るからァァァーーー!!!(以上、心の叫び)。

はい。という訳で、上司としては「ビミョーな出来でもとりあえず見せろ、時間さえあれば後で修正はできるから」ということになります。別にまともな上司であれば、多少遅れていようが、ミスがあろうが怒りませんので、普通に見せればいいのです。何かしら意見なり、手直しの指示なりしてくれるでしょう。こりゃ明らかにダメだ、というときは巻き取ってくれたり、増員をよこしたりもありますよね(まともじゃない上司の場合は…、今は考えないでおきます)。

つまるところ、こまめに進捗を見せた方が、こまめにフォローが入るので(結果的に)仕事が早く進むのです。(くどいようですが)だから進捗は見せろ、途中でも見せろ、なのです。えっ、上手くいってないから見せたくない?何を言ってるんですか。上手くいってないからこそ見せるんです。大丈夫。そもそも新卒の皆さんにできるとか、完璧とか期待してないですから(一部の野戦的な職場は除きます)。ちょっとツラいですが、上手くいってないときほど見せた方がいい、見せたくないときほど見せた方がいい、そういう面があります。

 

3. 「分からないこと」は訊け

仕事に付きものの「分からないこと」。何だこれ、意味分かんない、そもそも指示があいまいすぎる…、とかいろいろありますよね。とはいえ、分からないからと言ってフリーズする訳にはいきません。分からないことは訊きましょう。基本的に、仕事というのは1から100まで教えてもらえることは稀です。1から60までしか教えてもらえなかったり、1~15と30~45、60~90というように飛び飛びに教わったりもします。そのため、どこかで教わっていない部分を訊く必要があるのです(このへんは、地味に受験勉強と違うところです)。もちろん、自分で調べるという方法もありますが。それでも分からないことは残るので、結局は訊くことになります。まぁ別に、仕事で分からないことがあるのは当然ですし、新卒だったらなおのことですし。状況とかタイミングとかはあるにせよ、訊くこと自体は何ら悪いことではありません(状況とかタイミングとかに関しては、たまーに怒られることもありますが、あまり気にしなくていいです。ハナから100%の見極めは無理です。その、人間って不合理な生き物ですので…)。

分からないことが発生したら、まずはザッと周りを見渡してください。分かりそうな人がいて、すぐに訊けそうな状況だったら、訊いてみてください。それで解決するときは解決します(しないときもあります)。しかし、そんな具合でない場合もありますよね。周りに人がいないとか、いても忙しそうだとか、いても知らなさそう…だとか。そういう場合は、ちょっと対処を変える必要があります。パッと思いつくものとしては、こんなところでしょうか。

・「あとでお時間よろしいでしょうか?」と尋ねる
・(いつでも参照・返信可能な)メールやチャットに質問を投げておく
・(あくまで可能な範囲で)自分で調べる
・(質問事項が複数ある場合)質問事項を整理しておく
・とりあえず別の仕事を進めておく

このあたりから、状況に合った方法を取ってください。ちなみに、3つめの「調べる」という方法ですが、割と際限がないのでお気を付けください。時間だけ消耗して全く解決しなかった、というパターンがよくあります。机に役に立つか立たないか分からない資料をばら撒いて、ただジリジリと焦燥感に焼かれていたら夕方になっていた、そういうアレです。ある程度調べてダメだったら、さっさと別の対処に切り替えましょう。時間は有限です。

 

4. 問題点・懸念点、トラブルは共有しろ

仕事というのはたいがい上手くいかないもので、進めているうちに何かしら問題やトラブルにぶち当たります。資料がないんだけど、人が来ないんだけど、予算が足らないんだけど、納期がキツいんだけど、クレームが来てるんだけど…。いろいろありますよね、いろいろ…。で、こうしたいろいろが発生した場合ですが、共有してください。上司や同僚に共有してください。とにかく、自分以外の人に問題やトラブルの内容を知らせる、というのが大事です。

ここで何で共有が大事かというと、問題やトラブルは共有した時点で(実質的に)半分くらいは解決しちゃうからです。何でかというと、対処法を知っている人が現れるとか、必要な部署や担当者に連携されるとか、そういうことが起こるからです。自分ひとりでは無理でも、組織全体でかかれば何とかなる、ということです。これは企業組織の存在意義の話でもありますね。皆さんが、なぜわざわざ会社に集まって仕事をしているかというと、そういうところがあります。あと、そもそもなんですが。新人に完全解決まで求められるケースは稀です。そうないです。たいていの場合、何かあっても共有できた時点で、新人としては合格ラインです。なお、たまーにそうでない会社もありますが、それは新卒を採っちゃいけない会社ですね(合掌)。えー、それはさておき。共有は責任回避のためにも重要なことです。最低限「わたし、言いましたよね!」が言えることは、組織での生存上極めて大事なことだと言わざるを得ません。

一番避けるべきは、1人で抱え込んで大爆発パターンです。単純な話、爆弾を1人長く持ち続けるのは危険ですよね。人を呼ぶなり、誰かにパスするなりして処理しましょう。特に「自分にはできない」「無理」「お手上げ」が濃厚な場合は、なるべく早く言いましょう。別に、できないことがあるのは問題ありません(新人はなおさら)。早く言いましょう。時間があるうちに言った方が対策も打ちやすいです。何なら、”何か起こってから”ではなく、”何か起こりそう”な段階で言っておいてもいいです。「◯◯で問題が起こるかも…」とか「◯◯でトラブったら連絡する」とか、ひとことでも匂わせておくと心構えができます。

 

5. 「失敗」は言え、早めに言え

誰しもある「やらかしました」。これも早めに言いましょう。心情的に言いにくいのも分かりますが、早めに言った方がフォローしやすいです。ヘタに隠そうなんてしないで、早めに言いましょう。大丈夫。まともな上司、同僚ならある程度フォローしてくれます。誰しも失敗はありますし、それ自体は何ら問題ではありません。大事なのは失敗した「後」です。失敗した後どうするか、どうリカバーするか、です。

ここで言っておきますが、ヘンに隠して後でバレると心証が悪いです。隠していいのは、失敗が比較的軽微で、自分で確実にフォローできるときくらいです(ここの見極めを誤ると大変なことになります)。なお、勇気を出して「やらかしました」を言ったとき、ここで激しい罵倒や人格否定で返してくる人はクソです。上司だろうが社長だろうが関係ありません。クソです。逃げていいです。あるいは、ハラスメントで訴えるのもアリです(録音なり、録画なりしときましょう)。最後に1つ。フォローしてくれた人には、ひとことでも感謝のことばを伝えましょうね。以上。

 

6. 挨拶、お礼、お褒めをしっかり

さて、新卒1年目の仕事は何でしょう?というと、皆さんはどうお答えになるでしょうか?もちろん基本的な作業を覚えるとか、業界や職種の知識を仕入れるとか、いろいろあるでしょうが。ある意味、もっと重要なことがあります。――それは【職場に溶け込む】ということです。あるいは、組織の構成員として認めてもらうこと、(会社という)部族に仲間として受け入れてもらうこと、ともいえます。新卒の皆さんは、まずはこの部分からやっていきましょう。では、具体的にどうするの?という話ですが。とりあえず広く役立つであろう、3つのツールがあります。

・挨拶
・お礼(感謝)
・お褒め(お世辞を含む)

はい。皆さん、イヤ~な顔をしましたね。イヤ~な顔を。えぇ、分かります分かります。お気持ちはよ~く分かります。何だこのクソ茶番は!というね。でも大事なんですよ、茶番。考えてみてください。皆さんは、職場の人に仲間として認めてもらわなければならない。そのためには好意を獲得しなければならない。その上で、挨拶もしないヤツに好意が発生しますか…?という話でして。残念ながら、発生する確率は誰が見ても低いでしょう。それどころか、逆に悪意(敵意)を発生させてしまうおそれがあります。新卒の皆さんは、悪意を持たれてしまうとマズいです。それはもうマズいです。だって、仕事を教えてもらえなくなりますからね。失敗もフォローしてくれなくなりますからね。職場での生存可能期間がゴリゴリ減ってしまいます…。では、そうならないためにどうしたらいいの?という話ですが。先ほど述べた3つです。【挨拶】【お礼(感謝)】【お褒め(お世辞を含む)】です。この3つをやっていれば、悪意の発生をかなり防ぐことができます(上手くいけば気に入られます)。

お礼とお褒めは少しレイヤーが高いので、まずは挨拶からですね。出勤時の「おはようございます」、退勤時の「お疲れ様です」はもちろん、「お世話になっております」「かしこまりました」「よろしくお願いいたしします」などいろいろありますね。これらをハッキリ、ハキハキ、大きな声で出していきましょう。声出しです、声出し。どうせ皆さん、舌が回らないタイプでしょうし。鏡の前で、笑顔と一緒に練習してもいいんですよ(したくないでしょうが)。挨拶のたぐいは、ちょっと大げさかな?くらいがちょうどいいです。ちょっと「やりすぎ」くらいの方が、頑張っている感が出ます。真摯とか誠実とか、あるいは必死とか、そういう印象が出てきます。「真摯に頑張る、可愛い後輩」を演出してください。挨拶のたぐいは、言いすぎて損することはないです。言わなくて損することはたーくさんありますが、言いすぎて損することは99.99%ないです。ちょっとでも言った方がいいかな?と思ったら、とりあえず言っておきましょう。新人のころは、言いすぎ、やりすぎの方がちょうどいいくらいです。

残り2つ。お礼に関しては、その時々でちゃんと言ってくださいね。具体的には、

・仕事を教えてもらったとき
・仕事(の出来)をチェックしてもらったとき
・助言や注意を受けたとき
・下準備や根回しをしてもらったとき
・失敗をフォローしてもらったとき

あたりですかね。「先輩なんだから、教えてくれて当然」みたいな考えもあるでしょうが、「あいつは礼の1つも言わないのか」と思われると予後が悪いので、とりあえず言っておきましょう。「助かりました、ありがとうございます」のひとことだけで、1か月後、1年後がだいぶ変わります。

最後、お褒めに関してはまぁアレですね。茶番オブ茶番。仕事を教わったときなど、「すごいですね」「さすが◯◯さん」とでも言っておきましょう。それが茶番だと分かっていても、褒められて嬉しくない人間などいません。応用パターンとして「えっ、本当ですか?」「勉強になります!」などのフレーズもあります。そう言えば…。私の昔の上司なんか、ものを訊くとき「◯◯先生(…お伺いしてもよろしいでしょうか)」というフレーズから始めてましたからね。ビックリですよ、新卒ペーペーの私にも″◯◯先生″って…。その茶番の極め具合に感嘆するとともに、ちょっとした恐怖を覚えました。なお、これはあくまで茶番ですので。本心でなくても、心がこもっていなくてもいいと思います。むしろ、心にもないことをポーンと出す、そういう練習が大事だと思います(だって、心にないでしょ?頑張っても、心にポッとなんて出ないですよ)。

 

7. 好意を獲得しろ、好意を基準に動け

先ほどは挨拶、お礼、お褒めの3つをやれ、と口酸っぱく言ってきました。では、ここで改めて、何でこんなことを言ってきたの?といいますと。それは【好意を獲得するため】です。好意です、好意。とにかく新人は好意を獲得しなければなりません。仕事を教えてもらうにしても、根回しをしてもらうにしても、好意が必要。皆さんが職場に長く残るつもりがあるなら、茶番でも何でもやって、好意をモクモクと醸成していく必要があります。新卒の皆さんは、とりあえず好意(が発生するか否か)を基準に言動を取っていきましょう。で、挨拶、お礼、お褒めに関しては、先ほどある程度説明したのですが。好意の獲得という観点から、もう少し補足しましょう。

まずは挨拶。これに関しては、とにかくバンバンやれ、迷ったらとりあえずやれ、という感じなんですが。どの場面でどんな挨拶が必要か、は職場によってけっこう異なります。例えば、

・新入社員は始業10分前に来て、オフィスの前で立って挨拶
・廊下で課長級以上とすれ違ったら、立ち止まってお辞儀
・飲み会の翌日には、部署の全員にお礼の挨拶

など、あるかもしれません。もう少し細かいところでは、

・特定の業務において「話を通す」べき人が決まっている
・メールの宛先やその順番が、役職や年次によって細かく決まっている

など、あるかもしれません(正直、意味不明というのはさておき)。新卒の皆さんは、まずはこうした職場ごとにある「挨拶ルール」を把握に努めましょう。基本的には、周りをよく見て真似しろ、でいいと思います。というか、それしかないです(何せローカルルールですので)。なお、これらのルールに意味を求めるのはやめましょう。ましてや違背したり、異議を唱えたりするのは(なるべく可能な限り)やめましょう。皆さんは、中途半端に頭がよいのでいろんな疑問が出てくるでしょうが。それを表に出したところで得することはあんまりないです。合理性、必然性、生産性、そういったワードはいったん置いておきましょう。現に、現場がそういうルールで回っている以上、それに従う・従わないは大きな評価ポイントとなります。ルールに意味なんてありません(残念ながら)。ある程度機械的にできるなら、やってしまっていいと思います。それで好意が獲得できるなら、それでいいと思います。

次はお礼ですね。これに関しては適宜やってくれ、という感じなんですが。何でこんなことが大事なの?というと、人には【与えたものに対価が支払われないと、怒る】というやっかいな性質があるからです。もう少し具体的に言いましょう。例えば、

・(自分の仕事を止めて、時間を割いて)仕事を教えてやったんだから、(その親切心を認めて)お礼をしてほしい。
・(部下の今後を思って、できれば口にしたくない)忠告をしてやったんだから、(その心労を汲んで)反省をしてほしい。
・(部署間の連携が取れるように)根回しをしてやったんだから、(その努力や苦労を認めて)感謝をしてほしい。

というアレです。要するに、人には

・親切をするからには、お礼をしてほしい(=親切にはお礼という対価を)
・施しをするからには、感謝してほしい (=施しには感謝という対価を)

という期待(欲求)が往々にしてある、ということです。そして、その期待が裏切られると、ふつふつと不満が湧き出してくる…、という困ったアレです。はい、人間って面倒くさいですね。とはいえ。好意を獲得しようと思えば、対価を支払うしかないのですから、とりあえず払っておきましょう。「何か与えられたな」と思ったら、とりあえずお礼を言うことです。挨拶もそうですが、お礼のたぐいは言いすぎて損することはないです。ちょっとでも言った方がいいかな?と思ったら、言ってください。迷ったら言っておいてください。

あとは、お褒めですが。これはあんまり…、補足するところがないですね。適当に言っときゃいいです。まぁ、これと近からず遠からずな概念として、「理解」とか「共感」とかがありますので、その説明をしておきましょうか。これは、人には【自分の苦労や努力が理解されると、喜ぶ】という性質がある、という話です。例えば、

・障害対応で、突発的な残業が発生したとき
・無茶を言う顧客との交渉を何とかまとめたとき

わかるよ、大変だったね、と共感を示してあげるといい感じになる、ということです。平たく言うと、機嫌がよくなるということです。人には、自分の苦労や努力を認めてほしい!という強い欲求があるので、そこを突いてあげるのです。自分の上司や同僚が、何か大変そうな場面に出くわしたとき、すかさず「ご苦労さまです」「大変でしたね」などと言ってあげましょう。それだけで大きくポイントが稼げます。同様に、社長が飲みたくもない酒を飲んで仕事を取ってきたとき、

・社長は遊んでばかりで仕事してない!と文句を垂れるか
・ご苦労様です、お仕事ありがとうございます、と理解を示すか

で大きな違いになります(ちなみに、従業員で後者の態度をとれる者は稀です)。ですから、皆さんはここだ!というタイミングに合わせて、バンバン理解なり共感なりを発するのです。ワカりますぅ!たいへんでしたねぇ~。ごくろうさまですぅ~~~!って感じで(自分で書いていてイヤになりました)。はい。とはいえ、しょせんは他人のこと。人の苦労や努力を真に理解するのは難しいです(不可能に近いです)。だから、大真面目に理解しようとする必要はありません。何となくでいいです。何となく「ご苦労さまです」、何となく「大変でしたね」、それでいいです。適当に理解や共感を放っていきましょう。

はい。ここまで苦しい茶番のお話をしてきました。自分でも書いていてイヤになってきました。しかし、何でこんなことを書いてきたかというと、それだけ茶番が大事だからというしかありません。特に、新卒の皆さんの場合、仕事で(すぐには)成果を出せませんからね。仕事でポイントを稼げない以上、茶番でポイントを稼ぐしかないんですよ。まぁ、たまーに。すぐに成果を出すモンスターもいたりはしますが。皆さんはそうではないですよね。茶番をやって好意ですり寄って、仕事を教えてもらう。そうやって、少しずつ(仕事で)成果を出せるようになるしかないんです。

そういう意味では、新卒1年目は仕事での成果は二の次、とも言えなくもないです(ただし、パキッとした営業職などは別)。まずは好意が先、職場で仲間に入れてもらうのが最優先!という考え方もできなくはないです。実際問題、平均より仕事ができない皆さんはそれでいいと思います。できないけど頑張っていきます、少しずつ追い付いていきます…、それでいいと思います。ハナから同期の上位10%を目指す必要なんてありません(実際無理でしょうし)。下位10%を回避する、「バツが付く」のを避ける、それで十分だと思います。1年目は「アイツは少し抜けているけど、頑張っている」くらいの評価が固まれば、御の字です。それくらいの評価が固まれば、とりあえず2~3年くらいは生存できると思います。

 

8. 周りをよく見て真似しろ、職場のルールを見極めろ

先ほどは職場独自の「挨拶ルール」の話をしましたが。このような職場独自のローカルルール(明文化されていない慣習、文化を含む)は、挨拶以外にも広く存在します。例えば、稟議書の書き方とか、申請・承認の流れとか、休憩の取り方とか…(休憩の取り方って何だ?)。いろいろありますよね。で、新卒の皆さんが職場に上手く溶け込むには、このようなルールをよく把握して遵守執行していく必要があります。職場という部族に認められたいなら、まずはその部族の掟にちゃんと従うこと。郷に入っては郷に従え、というヤツです。

とはいえ。ルールに従うにも、まずはそのルールが分かっていないと従いようがないですよね。ルールが分かっていないと、無自覚にブッチぎっちゃう可能性がある訳でして…(ありました)。(新入りは)教わってない書類の書き方、知らされてない「◯◯さんへの根回し」などで怒られが発生しがちです。いや~私も、

ぼく:「えっ、そんなの聞いてないよ⁉」
上司:「何言ってんだ、当たり前だろ!」
ぼく:「………………………(当たり前じゃないよ)」

というアレが何度発生したことか。職場の常識は、(新入りの)皆さんにとって常識ではないですからね。キツいですよね。キツい…。とはいえ、まぁ。キツいといっても、合わせるしかない訳でして…。新卒の皆さんは、そのためにもルールの把握に努めましょう、ということになります。もちろん、マニュアルなり何なりがあったりもしますが(なかったりもします)。困ったことに、仕事のやり方や職場のルールは往々にして明文化されていないので、周りをよく見渡して読み取る必要があります。基本的には周りをよく見ろ、観察しろ、です。皆さんの職場には業務のフローからメールの宛先まで、いろんなルールや慣習があるかと思いますが、それらをよく観察して把握していきましょう。

まずは、非常に分かりやすい例として、服装や髪型なんかがありますね。皆さんの職場にいる人間がビシッとスーツなのか、オフィスカジュアルなのか、寝間着同然のスウェットなのか、は見れば2秒で分かると思います。同様に、靴や髪型なんかも2秒で分かると思います。それで、だいたいこんなもんだな、というところを真似してください。多少のオシャレも周りがやっている範囲ではOKです。では、もうちょいレベルを上げましょう。次はメールの書き方です。メールを見たら、まずは宛先を確認しましょう。普通に「様」付けでしょうか、それとも「さん」付けでしょうか。また、CCには誰がどういう順番で入っているでしょうか。何通か確認しているうちに、何かしら特徴なり規則性なりが浮かび上がってくると思います。それがルールです。あなたの職場のやり方です。見えてきたらとりあえず真似してください。

ほかにも書類のフォントとか、クソくだらないルールがあるかと思いますが。見えたらとりあえず真似してください。トレースしてください。とにかく周りをよく見て合わせろ、です。何となくでも合わせていたら、とりあえず「やらかし」が発生する確率は低くなります。無邪気に地雷を踏みぬくアレ、が発生する確率は低くなります(ゼロにはなりませんが)。あまり頭を使いすぎない方がいいと思います。存在するかも分からない(そして往々にして存在しない)理由や背景を探し始めると、かえってトレースできなくなってしまいます。頭のなかでヘンに模式図を描いたり、そこに補助線を引こうとしてもムダです(ムダでした)。頭を軽くして、何とーなく雰囲気でやった方がいいこともあります。

ちなみに。先ほどの「挨拶ルール」の話でもそうでしたが、皆さんの職場のルール(慣習や文化を含む)は往々にして不合理です、非効率です、クソミソです。この仕事、意味あんの?あの作業、時間のムダじゃね?その工程、やり方変えた方がよくね?あの担当、話通じないんだけど?――いろいろあると思います。ない訳ないと思います(新入りほど、組織や業務のアラはよくみえます。よーくみえます)。

それでも、いったんは受け入れましょう。合わせておきましょう。というのも、人間長年やってきたことを「変える」のには抵抗感があるからです。たとえ正しいことであっても、呑み込むには時間がかかるからです。いや、分かるんですよ。正しいものは正しい、間違っているものは間違っている。今の業務フローはどう考えても非効率だ、それはきっとそうなんでしょう。とはいえ、人間は感情の生き物ですので…。新入りに何か言われたら「はい、そうですか」「わかりました」とはならないんですよ。新入りに業務フローがどうとか言われたら、今までの自分を仕事を否定されたような、そういうアレ、ややこしい感情が湧いてきたりするんですよ。

そんな訳で。とりあえずは、先輩社員や現場が長年築き上げてきたものを尊重しましょう。正しいか間違っているかはともかく、尊重するという姿勢が大事です。姿勢を見せましょう(前やった、好意の獲得のお話です)。また、一見意味不明に見えるルールにも、何かしら意味を持っているケースもあります(ないケースの方が多いです)。とりあえずは、意味があるかもしれない前提で合わせておきましょう(なくてもいいんです、意味なんて)。なお当面の間、提案や改善の類はしなくていいです。アレンジ?しなくていいです。少なくとも、今のやり方を覚えてからで結構です。アクロバティックな技は、もっと経験値を積んでからにしましょう(好意の獲得の方が先です)。

ただし、皆さんの職場のなかには、絶対に尊重できないようなルールもあるかもしれません。例えば「致死量の酒を飲ませる」とか「決算の数字をいじくる」とか「飲み会で裸踊り&女体盛り」とか、そういうルールもあるかもしれません。当然ですが、そういう生命や健康を破壊するもの、犯罪に加担することになるもの、モラルや人権意識に反するものに関しては尊重する必要はありません。というか、尊重してはいけません。さすがにこの職場はやべぇな、まずいところやな、と思ったら即座に逃げましょう。逃走しましょう。茶番とか好意の獲得とか、そんな問題ではありません。だって、(仕事をしていたら)何か死人が出ていたとか、逮捕されていたとか、イヤでしょう。ちゃんと逃げてください。

 

9. 職場の評価基準を見極めろ

先ほどの職場のローカルルールを把握しろ、の話の関連ですが。細かなローカルルール以上に、皆さんがきちんと把握すべきものが1つあります。早めに見極めるべきものが1つあります。――それは評価基準です。皆さんの職場の評価基準です。まず前提ですが。組織で働く以上、皆さんは誰かしら(上司とか)から評価を受けることになります。そして、その評価が程度や時間の差こそあれ、皆さんの給与や役職に反映されていく訳ですね。

と、なりますと…。その基準を知っておかないと、上手いこと立ち回りできないよね、というお話です。皆さんには、各々その職場の評価基準に沿った行動が求められます。具体的な例を出しましょう。例えば、ここに職場Aと職場Bという2つの職場があり、それぞれの評価基準が下記の通りだとします。

・職場Aの評価基準
とにかく数字を出せ。多少のミスは目を瞑ってやるから、それより生産量や効率を上げろ。細かいやり方は問わない。成果を出せれば、何をやってくれてもいい。コンプラは最低限な。何なら、ギリギリを攻めてくれてもいい。

・職場Bの評価基準
とにかくミスはするな。まず、事故や不祥事を起こさないのが第一だ。多少遅くなっても、正確に確実にやれ。決められた手順を守り、粛々と業務を遂行しろ。手続きや段取りをしっかり踏め。上のハンコをもらうまでは進めるな。アクロバティックなプレーはいらない。コンプラは絶対だ。

これを見て、皆さんはどのような感想をお持ちになるでしょうか?おそらく「全然違うやん!」という感じですよね。そうなんです、全然違うんです。職場Aと職場Bでは評価される人物像が全然違う、求められる立ち回りが全然違う。職場Bで職場A的な立ち回りをすれば、秒でブチ殺されるじゃないか。そういうリスクが平然と横たわっています。

とはいえ「こんな極端な差があるかよ」という話ですが、あります。割とあります。企業組織というのは実に多様性に富んでいて、会社ごと、部署ごとに全く風土が異なります。同じ会社の同じフロアでも、パーテーションの向こう側は異国の地。ワンダーランド。現実は「キノの旅」のよう…。そんなことも決して珍しくはありません。皆さんの会社でも、ふらっと3歩で北朝鮮旅行ができる、くらいのことは当然にあります。

このように、評価基準といってもいろいろある訳ですが。ある程度ざっくりした分類はできます。まずは評価対象による分類。

① 成果評価型企業
主に成果(数字)の産出を評価する。
② 成果物評価型企業
主に成果物の産出、およびその量や質を評価する。
③ 過程評価型企業
主に手順や手続きの遂行、およびその妥当性を評価する。コンプラ重視。

①は営業職やスタートアップ企業など、②はクリエイティブ職や研究・開発職など、③は事務職や経理職、公務員などに多いですね。ちなみに、先ほど述べた茶番やローカルルールが強く求められる(=評価対象になる)のは…、もちろん③ですね(①や②でも、全く求められない訳ではないですが)。次は評価単位による分類。

(1) 個人評価型企業
主に個人で業務を行い、個人単位で評価される。
(2) チーム評価重視企業
主にチームで業務を行い、チーム・個人双方の単位で評価される。
(個人評価がチーム業績の影響を受ける、個人評価がチーム評価に引っ張られる)

(1)は営業職やクリエイティブ職、(2)は事務職あたりに多いですね。(2)の場合も、結局は個人で評価されるのですが、ある程度チームの影響を受けることになります。ちなみに、チームワークの苦手な方が(2)の職場に入った場合、何かとツラいことになります(なりました)。最後に評価傾向による分類。

(a) 加点評価型企業
主に加点式で評価する。成果や成果物の産出により加点。
(b) 減点評価型企業
主に減点式で評価する。業務上のミスにより減点。失点すると挽回が難しい。

(a)は営業・販売職など、(b)は事務職や経理職あたりに多いですね。茶番やローカルルールが強いのは…、やはり(b)ですね。まぁ、どっちがいいかは人それぞれです(どっちもツラい)。

で、この手の評価基準なんですが。困ったことに、ほとんどの場合明文化されていません。業務マニュアルや就業規則には書いていません。だいたいは何となく、現場の空気で出来上がっています。先ほど挙げた「職場Aの評価基準」「職場Bの評価基準」のように、書いてあったらいいんですけどね。書いてないんですよ…。となりますと、見極めるしかありません。自分で見極めるしかありません。

・上司や同僚の働きぶり
・ときどきもらう上司からのひとこと、フィードバック
・社内外のコミュニケーション、部署間や取引先との関係
・査定の内容や項目
・新人研修の内容
・今出している求人広告

などから、何となーく読み取っていく必要があります。新卒の皆さんは、この手の基準をなるべく早く読み取るように努めてください。だいたい3か月~半年くらいで読み取れるといいですね。読み取るまでは、なるべく大きな失点を避けながら、茶番でも何でもやって時間を稼いでください。

 

10. ミスは当たり前、最終防衛ラインだけ固めろ

究極的に言えば、仕事はミスるものです。どんなに完璧にやろうとしても、ミスるときはミスりますし。どんなに早くやろうとしても、遅れるときは遅れます。皆さんが電話を聞き取れないのは当たり前、メールが埋もらせるのも当たり前、書類を書き間違えるのも当たり前です。(仕事ができるようにみえる)皆さんの上司も普通にミスっていますし、遅れてもいます。ハナから完璧にできるなんて思わないでください。

大事なのは、日々積み重なるタスクに優先順位を付け、ここだけは固めるという「最終防衛ライン」を守ることです。と同時に、それ以外は最悪取りこぼしても構わん、という前向きな諦めを持つことです。例えば、営業職であれば「アポだけはすっぽかさない」とか、技術職であれば「(最終的な)納期だけは何とかする」とか、そういうヤツですね。各自そういうラインを設定して、そこだけは死守することを前提に動けばいい。ほかのところは最悪抜けちゃっても構わない(どうせ抜けるんだし)。そういう心づもりで動いていくことです(それでいい、それでいいんだ)。

あえて言いましょう。会社には、多少ミスしても遅れても大したことにはならない、「どうでもいい」仕事が山ほどあります。多少手を抜いても、何なら放置してもさほど影響はない、非本質的な仕事が山ほどあります。そういう仕事は適度に手抜き、後回ししていきましょう。

・遅れても問題ない/やらなくても問題ない→後回し
・仕上がりが雑でも構わない/ミスしてもさして影響ない/ミスしても後で修正可能→適当にor後回し

です。もちろん余裕があれば、全部きっちりやればいいのですが。なければ、そういう判断をしていくことも必要になります。皆さんの職場がどの程度忙しいか、戦場かは分かりませんが、この手の判断を全く必要としない職場はほぼないでしょう。数あるタスクから優先順位を付け、1位をしっかりおさえる。明らかに下位にあるものは、隅に寄せておく。そういうムーヴが大切になります。

要は、本質的な部分さえ守り抜ければいいんです。そこで爆死さえしなければいいんです。他の部分はケガしてもいいんです。負傷してもいいんです(どうせします)。皆さんの業務の本質的な部分はどこですか?そこをよく考えてください。なお、たまーに、負傷許容度がかなり低めの仕事(会計経理とか金融事務とか)なんかもありますが。そのへんでダメそうな場合は、転職なり配置転換なりも検討しましょう(適性の問題です。ダメな人もいます)。

あと、タスク管理については、各自いろいろやり方はあるでしょうが。いくつか書いておくと、

・書類は案件ごとにクリアファイルやバインダーに挟む
・大事なことは、ホワイトボードに大きく殴り書き
・終業前、付箋に「翌日のToDo」を箇条書きして、デスクに貼っておく

などがありますね。Googleカレンダーとか、メールのToDoリストとか、そういうツールを活用してもいいですよ。とはいえ、やはり向き不向きはあるので、どうしても無理だ!という場合は、環境を変えることも考えましょう(変えました。劇的によくなりました)。

 

11. 本当にダメになったら、バンザイしろ

ここまでいろんな戦略を書いてきましたが。いろんな生き残り策を書いてきましたが。それでも、どうにもならないこともあるかもしれません。理不尽で流動的な世のなかですから、そういうこともあるかもしれません(あります)。例えば、

・そもそも仕事の要求レベルが高すぎた
・自身の適性に合わなさすぎた
・分野に興味が湧かず、勉強する気にもなれない

みたいな感じで、こりゃもうダメですね、勝ち筋ないですね、といった判断が下ることもあるでしょう。あるいは、どうにかしたいんだけれど、これを読んだときにはもう手遅れ…、という方もいますよね(残念ながら)。例えば、

・仕事の何もかもが分からない、分からないことすら分からない
・人間関係はすでに壊滅した、もう誰も助けてくれない

みたいな感じで、ここからの立て直しはちょっと…、という方も少なくないでしょう(というか、気付いたときにはだいたいこれ)。はい、そんな訳で…。ダメなときはダメです。ダメなときはダメ。そういう判断も絶対にどこかでは出てきます。

そもそもですが。新卒ってこの手のダメでした、が発生しやすいんですよ。何せ、経験値ゼロですからね。何もかもが分からない。その上、職務適性が(?)ですからね(仕事の)向き不向きを検討しようにも、参照できる経験がない。冷静に考えて、この状態であいまいに突っ込んでいくのは、「社会適応ギャンブル」としか言いようがない訳でして…。ぶっちゃけ。初職で興味関心、適性にぴったりハマる仕事に就ける可能性は極めて低い、そういう難しい現状があります。ましてや大企業的「配属ガチャ」がある場合は…、もう運ですよね、運。祈るしかない。結果、全く興味も適性もない仕事をやる羽目になる、ということもよく起きます。もちろん、運に恵まれるパターンもありますけどね。努力の問題を超えて、全然ダメだ!になることも大いにあり得る訳でして…。

そんな【自分の力ではどうにもならない】という判断をした場合、素直にバンザイしましょう。上司に「もう無理です」と素直に吐きましょう。「助けてください」と素直に乞いましょう。バンザイです、バンザイ。床に転がってバンザイ。非常に格好悪い絵ですが、あえて大胆にやる必要があります。

それで、別室の面談であれやこれや話したりするでしょうが。部署や担当業務の変更などの「環境変更措置」が取られる可能性があります。要するに、環境を変えての仕切り直しですね。また、そこまではいかなくても、何らかの支援や配慮がなされる可能性があります。例えば、一部業務が肩代わりされたり、ヘルプ人員が投入されたりすることもあるでしょうし。あるいは。業務フローの改善など、今よりやりやすい方法が話し合われたり。業務フォーマットの作成など、今よりやりやすいツールが作られたり。そういうことだってあるでしょう。そういう、何かしらのあれやこれやが期待できます。特に環境変更措置(配置転換など)が取られた場合は、人が変わったように仕事ができるようになる、そういうパターンさえあり得ます(この場合、変わったのは環境の方ですが)。

もちろん、話し合いの結果「じゃあ辞めてくれ」になる可能性もありますが。それはそれで仕方がないですね。長い目で見れば、転職でよりよい環境へ移る「好機」とも言えなくもないです(ポジティブに解釈しましょう)。実際、転職で「世界が変わった」なんて人、珍しくないですからね。あれ?仕事が楽しい!仕事がラク!なんてことも結構起きます。あと、退職すれば、メンタルの不調は割と一気に改善します(軽度なら)。

で、バンザイですが。なるべく早く、できるなら本格的に心身に支障をきたす前にしましょう。というのも、一度支障をきたしてしまうと、快復まで時間がかかってしまうからです。また、病気によっては、一生もののお付き合いもあり得るからです。それに、取れる選択肢も、(配置転換などではなく)休職とか退職とかになっちゃいますからね。早い方がいいです。それでも躊躇われる皆さんに言っておきますが。仕事は替えがきいても、身体の方は替えがききませんからね。だいたい、自分の努力で何とかなるかどうかは、自分が一番よく分かってるんじゃないですか?他人の言う「努力が足りない」なんて、当てになりませんよ(外からはそう見えるだけ、というのはよくあります)。

「石の上にも三年」という言葉はありますが。「とりあえず3年は頑張れ」などとよく言われますが。職務適性など、ある程度の判断は数か月くらいでできる気がします。だいたい3か月~半年くらい、長くて1年もあれば十分でしょう。こんなことを言うのも何ですが。本当にダメな場合は、もっと早く(3年未満で)潰れます(潰れました)。仮に3年続いた場合は、向いているとは言わないまでも、致命的に向いてない訳ではないです(もちろん長期的には、身の振り方など考える必要はあるでしょうが)。

あと「置かれた場所で咲きなさい」という言葉もありますが。また、そういうタイトルの本も出ていますが。単純な話、生息環境(場所)が合わなければ咲けません。日なたでしか咲けない花もあれば、日かげでしか咲けない花もあります。草原でしか咲けない花もあれば、沼地でしか咲けない花、岩場でしか咲けない花もあります。植物に植生というものがあるように、ヒトにもそれぞれの生息域があるのです。今いる環境が合わないなら、合う環境へ移るのも大事なことです。土の中で腐るくらいなら移動しろ!芽の出る場所へ移動しろ!そういう話です。

 

おわりに

以上、長々と書いてきました。何と、18000字あまりも書いてしまいました。ここまでお付き合いいただいた皆さんに、大いなる感謝を申し上げます。このクソ長い駄文が皆さんの業務習得や職場適応、ひいては会社員生活の成功の一助となることを切に願っております。もちろん、これを読んだから即座に「どうにかなる」ものでもありませんが。それでも一歩一歩、着実に歩を進めていただけますと幸甚です。皆さん、多少の出遅れはあるかと思いますが。それでも人間、少しずつでも発達します。長い道のりを無理せず一歩ずつ、歩いていきましょう。気長に少しずつ、進んでいきましょう。すると、いつの間にか、見えてくる景色も変わってくるかもしれません。以上、皆さんの今後のご活躍を祈りつつ、今回はこのへんで…。