ひきこもり科学館

高学歴こじらせニートが、日々思い付くまま、あれやこれや書きます。

【未来予測】AI時代になくなる仕事・残る仕事とベーシックインカム

近年、AI(人口知能)技術の開発が目覚ましい速度で進んでいます。そう遠くない将来、AI技術によって、私たちの生活はより便利で快適なものへと変わっていくでしょう。しかし、それに伴って、ある1つのリスクがじわじわと高まっています。それは、AI技術が私たちの仕事を奪うのではないか、というリスクです。つまり、AIによって私たちは失業するのではないか、というリスクです。確かに、ヒトよりAIの方が優秀、となれば、そういうことにもなり得るでしょう。他方、こうした危機に対して、ベーシックインカムという制度が解決策になる、という声もあります。AIによって、今後、私たちの生きる世界はどう変わっていくのでしょうか。少し、考えてみましょう。

 

◯ AI時代になくなる仕事、残る仕事

AI技術の進歩によって、今ある多くの仕事はなくなっていく、と予測されています。では、具体的にはどのような仕事がなくなり、どのような仕事が残るのでしょうか。これについては、すでに各所で調査・研究がなされていますが、ヒトとAI、どちらのパフォーマンスが上か?というところに、大きなポイントがあります。

 

(なくなる仕事)

まずは、AIによってなくなる(であろう)仕事から、みていきましょう。AIによってなくなる仕事は、ヒトよりAIの方がパフォーマンスが上がる仕事、であると考えられます。もしくは、AIが代替しやすい仕事、と言ってもいいでしょう。

 

・AI、コンピューター、ロボット、センサーが代替しやすい仕事

AI技術は、既存のコンピューター、ロボット、センサー技術と結びついて、はたらきを強めていきます。そのため、AI、コンピューター、ロボット、センサーが得意とする領域では、極めて高いパフォーマンスを発揮することができる、といえます。まず想定されるのは、次のような領域でしょう。

  • 単純な操作
  • データの保存・検索・送信
  • 計算・演算
  • 計量、観測

このような領域では、極めて高いパフォーマンスを発揮することができる、と予想されます。したがって、主としてこのような領域を扱う仕事は、今後「なくなる仕事」になっていく可能性が高い、といえます。

 

・機械・工具の操作  例)機械工、ドライバー、清掃員

機械や工具の操作は、AIに代替されるでしょう。そのため、ブルーカラーの多くは、今後なくなっていく可能性が高くなります。ドライバー(運転手)もそうです。自動運転によって、なくなっていく可能性が高くなります。そのほかには…、清掃員もそうですね。これから、ルンバより高性能なロボットが出てくるでしょうから。

 

・データ・統計処理  例)事務員全般、会計士

今後、業務の電子化・ペーパーレス化が進めば、ホワイトカラー全般は失業の危機に陥ります。特に、「書類にハンコを押すだけ」「エクセルにデータを打ち込むだけ」といった簡単な仕事ほど、真っ先に消滅します。何せ、ヒトがやる必要性がまったくないですから(正直、今でもそうだと思います)。

では、何かしらの専門性があれば大丈夫か、というとそうでもありません。一般に、専門性の高いとされる会計士や税理士、行政書士なども、AIに代替される可能性が高いです。こういう仕事って、専門的とはいえど、割と定型的ですからね。型にはめられるものほど、AIは得意です。ましてや、会計のような数字を扱う仕事なんて、いかにもAIが得意とする領域です。

 

・計量・観測・監視  例)検針員、測量士、警備員

計量や計測、観測の性質が強い仕事も、AIに代替されるでしょう。例えば、電気やガスの検針員とか、測量士とか…。気象予報士なんかも、そうかもしれません(難関国家資格なんですけどね)。そのほか、警察官や警備員など、監視の性質が強い仕事もAIに代替されるでしょう。ヒトより、カメラやセンサーの方が当てになりますからね。

 

(残る仕事)

次は、AIによってもなくならない、なくなりにくい仕事をみていきましょう。要するに、今後も「残る仕事」ですね。こういう仕事は、AIよりヒトの方がパフォーマンスが上がる仕事、であると考えられます。もしくは、AIが代替しにくい仕事、と言ってもいいでしょう。

 

・AI、コンピューター、ロボット、センサーが代替しにくい仕事

先ほどとは逆に、AI、コンピューター、ロボット、センサーが苦手な領域としては、次のようなものが想定されます。

  • 研究・開発、戦略策定
  • 職人芸、繊細な手わざ
  • 人間の情緒を汲み取る、人間の感性を活かす

このような領域では、AIなどよりも、ヒトの方が高いパフォーマンスを発揮できる可能性が高くなります。したがって、主としてこのような領域を扱う仕事は、今後も「残る仕事」になる可能性が高い、といえます。

 

・高度な知能労働  例)研究・開発職、コンサルティング・マーケティング

一般に、研究・開発、戦略策定など、高度な知能労働はAIにも代替されにくいでしょう(もちろん、AIのレベルにもよりますが)。えーと…、職種としては、研究・開発職、コンサルティング職、マーケティング職あたりですね。このあたりは、おおむね「残る仕事」になると思われます。というか、このあたりはAIによって、かえって仕事が増えるかもしれません。まず、AI分野の研究・開発職は大きく増えるでしょうし…。コンサルティングやマーケティングだって、そうです。AIロボット運用のコンサルティングとか、AI技術を活かしたマーケティングとか、いろいろできるでしょうし…。ただし、データの計算や整理など、作業的なものは代替されるでしょう。要するに、合理化ですね。つまり、本当に頭を使うことだけに集中できる、という訳です(それはそれで、ツラいような気もしますが)。

 

・意思決定、リスク管理  例)経営者、AI管理職

経営上の判断や不測の事態への対処など、重要な意思決定は、引き続きヒトが行うでしょう。いや、だって…。さすがに、そういう部分はヒトがやりたいでしょうし。AIも、不測の事態は苦手ですし…。というか、AIに任せたら、責任の所在とかどうなるんでしょうね?うーん…。という訳で、重要な意思決定を行う企業の経営者や役員は、ほぼAIに置き換えられることはないでしょう。また、今後はAIがさまざまな仕事をしていきますが、その分、AIを管理・監督するような仕事も生まれてくるでしょう。いわば、AI管理業、AIマネジメント業といったところです。まぁ、AIだって、トラブルもあるでしょうし…。どこかで、人の手が必要となることもあるはずです。

 

・職人の手仕事  例)伝統工芸職人、外科医、マッサージ師

いわゆる職人芸のような、繊細で絶妙な動きが求められる仕事は、AIにとっても簡単ではないでしょう。そりゃ、そうですよね。何せ、その人にしか分からない感覚とか、長年の経験から導かれる勘とか、そういうものですから。そういうものをAIが再現できるか、というと、ちょっと難しいんじゃないかな~、と思います。微妙な指の動きとか、データ化(数値化)できるかな…?うーん…。という訳で、職人芸のような性質の強い仕事は、そう簡単にAIに置き換えられることはないと思います。具体的な例としては、伝統工芸職人、外科医、マッサージ師といったところでしょうか。こういった仕事は、なかなか代替されないと思います。

  

・人間の情緒や感性に関わる仕事

一般に、AIが人間の情緒や感性を認識したり、表現したりするのは難しいとされています。そのため、人間の情緒や感性に関わる仕事は、AIによって代替される可能性は低いといえます。具体的には、以下のような職種が想定されます。

 

a. 芸術・文化活動  例)芸人、役者、作家、芸術家

いわゆる芸術・文化活動は、AIに代替されにくいでしょう。何よりも、人間的な情緒や感性が資源となりますし、「これ!」という正解がありませんから。「そこは、五感で感じ取るんだぁ~~~!」と言っても、AIには理解不能でしょうし…。まぁ、AIの芸人とか、役者とか、それはそれで見てみたい気もするのですが(見たくない?)。

 

b. おもてなし  例)高級旅館・料亭の女将

いわゆる「おもてなし」を要する仕事も、AIに代替されにくいでしょう。例えば、高級旅館や料亭の女将とか、バーのマスターとか。AIに、あのような絶妙な心配りができるかというと…、ちょっと難しいと思います。うーん、そうですねぇ…。同じサービス業でも、高級なものほど、人間の役割が残るような気がします。例えば、高級ホテルは人間によるおもてなし、ビジネスホテルはAIによる合理化、というように。同様に、個人料理店は人間によるおもてなし、ファストフード店はAIによる合理化、というように。そんな感じで、役割が分化していくような気がします。このあたりは、何を求めるか・何を重視するか、によって変わってくるでしょうね。

 

c. 思いやり  例)保育士、カウンセラー

思いやりを要する仕事も、AIに代替されにくいでしょう。例えば、保育士とか、カウンセラーとか。こういう仕事って、人のこころを感じ取ったり、人との信頼関係を築いたりしなければなりませんので。これをAIに求めるのは…、ちょっと酷ではないかと思います。ただ、お悩み相談や愚痴聞きは、同じ人間よりロボット相手の方が話しやすい 、ということもあるようです。今後、人間のカウンセラーとロボットカウンセラーが分業する時代が来るかもしれません。

 

◯ 仕事がなくなってきたら、ベーシックインカム

今後、多くの仕事は、AIが代替するようになることが予想されます。しかし、それに伴い、今後、多くの失業者が発生するおそれがあります。多くの人が「食えなくなる」おそれがあります。

 

そこで、盛んに議論されるようになったのが、ベーシックインカムです。ベーシックインカムとは、(すごく、ざっくり説明すると)就労や資産の有無に関わらず、全ての個人に対して生活に最低限必要な所得を無条件に給付する政策のことです。近年、このベーシックインカムこそが、AIによる大量失業、生活困窮から、私たちを救う手立てになるのではないか、と言われています。要は、(ベーシックインカムによって)働かなくても食うに困らないようにしよう、という訳です。

 

では、ベーシックインカムが導入されると、私たちの生活や仕事はどう変化するのでしょうか…?まぁ、いろいろ考えられますが、まず言えるのは、AIが生み出す所得を(ベーシックインカムによって)ヒトに再分配するようになります。「AIに稼いでもらって、ヒトに分け与えていく」、そういうシステムが構成され、運用されていくのです。すると、どうなるでしょう…?まず、私たちは無理に働かなくてもいいようになります。そうなると、働きたい人だけが働き、働きたくない人は働かないようになります。つまり、労働が義務的なものではなく、選択的なものになるのです。それに伴って、働き方はどんどんと多様化していきます。労働時間は自分で決められますし、好きなときに好きなだけ働くことができます(好きなときに好きなだけ休むこともできます)。さらに、極端な話、「儲からなくていい」ので、趣味と仕事の境界線は曖昧になっていきます。今後は、芸術や研究など、クリエイティブな仕事が盛んになっていくでしょう。また、ボランティアやNPO活動のような、あまりおカネにはならなくても、社会的には大きな意義を持つような活動も盛んになっていくでしょう。このように、ベーシックインカムが導入されると、たとえ仕事であっても、自分のやりたいことに集中しやすくなるのです。逆に、やりたくないことを無理にやる、そういうことは大きく減っていくと思われます。

 

以上、長々と書いてきました。まぁ、今回書いたことは「予言」の一種なので、どうなるかは分かりません。当たるかもしれませんし、外れるかもしれません…。ただ、AI技術が、私たちの生活や仕事に大きな変化をもたらすことは間違いないでしょう。それでは、未来に思いを馳せつつ、今回はこのへんで。

 

(参考文献)