ひきこもり科学館

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今の学校のクソみたいな部活動を劇的に改善・改革する9つの方法 ~もう「行きたくない」とは言わせない!

前回の記事では、今の学校の部活動が抱える問題点について触れました。

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いやぁ~、クソですね。クソ。とはいえ、「イヤなら辞めれば?」というのも、少し乱暴な気がします…。実際、なかなか辞めにくいですしね。という訳で、今回は、今の学校のクソみたいな部活動を劇的に改善・改革する方法を考えてみました。割と真面目に考えてみました。それでは、さっそく書いていきます。よーいドン、と。

 

① 時代のニーズに合った部の新設

今、学校にある部活動って、大体古くて、ありきたりですよね。学校にもよるでしょうけど、メジャースポーツ10種類程度に、吹奏楽、美術くらいしかなかったりする…。これだけ、趣味や娯楽が多様化しているのに、何だこれ?という感じですよね。実際に、入学して間もなく「やりたいことがねぇ」「入りたい部がねぇ」と絶望された方、決して少なくはないと思います(私もそうでした)。

という訳で、もっと今のニーズに合った部を創りましょう。何でもいいです。運動部なら、ヨガとか、筋トレとか、ペタンクとか。文化部なら、プログラミングとか、中国語とか、法律とか。学校ではやらないようなことをやると、いいかもしれません。

 

② トップ志向と非トップ志向の棲み分け

今の部活動のほとんどは「全国優勝」、すなわちトップを目指すことを目的にしています。しかし、実際のところ、部員全員がトップを目指しているかというと、そうでもありません。トップを目指して、熱心に練習に励む者もいれば、そうでない者もいます。「おいテメェ、練習サボんなや」「やる気あんのか」と言った人、言われた人、いますよね。そういうことです。部活動においては、そういう意識の差が、トラブルを生みこともしばしばあります。例えば、活動方針で揉めたり、人間関係がこじれたり…。要は、同じ部のなかに、“トップ志向”の人と“非トップ志向”の人が入り混じっていることが問題なのです。

という訳で、トップ志向と非トップ志向の棲み分けをしましょう。つまり、「全国優勝」を目指すトップ志向の部と、それを目指さない非トップ志向の部に分けるのです。そうすれば、変なトラブルも起こりにくくなります(非トップ志向なら、厳しい練習なんかいらないでしょうし…)。もちろん、どちらにするか、はまったくもって自由です。ただ、そうですね…。各校で、伝統的に「強い」部はトップ志向に、そうでない部は非トップ志向にするのが割とスマートかと思います。

 

③ ミッションの多様化

②の「トップ志向と非トップ志向の棲み分け」の話の続きですが、非トップ志向の部においては、「全国優勝」とは別のミッションを考える必要があります。少し言い換えると、「全国優勝」とは別のニーズに応える必要があります。つまり、何を目的に活動するか、という話ですね。まぁ、これは人によってさまざまでしょうが、例えば、次のようなものが想定されます。

  • 体力づくり
  • 思い出づくり、友達づくり
  • 関連資格の取得 例)美術部→色彩検定/科学部→危険物乙4
  • 関連技能の習得 例)美術部→illustrator/写真部→photoshop

これらから、何を部のミッションとするのか、考えるのです。それぞれの部が、考えるのです。そうやって、多様なミッションを持つ部が増えていけば、多様なニーズにも応えていけるようになります。今まで無視されてきたニーズにも、応えていけるようになります。…いいでしょ?そうなれば、部活動によって幸せになる人も、今より増えていくはずです。

 

④ 学校の枠組みを取り払う(地域クラブ化、SNSクラブ化など)

日本では、学校単位で部活動を行うことが当たり前になっています。しかし、欧米など海外では、地域のクラブチームで行うことも少なくないです(むしろ、そちらが主流です)。そもそも、学校単位で部活動を行うことに、どういう意味があるのでしょうか?
というか、デメリットの方が多いような気がするのですが…。例えば…、

  • 人間関係が固定的なため、いじめやパワハラが起こりやすい。
  • 母集団が限定されるため、競争力が付きにくい。
  • 母集団が限定されるため、マイナーなジャンルでの部活動が成立しにくい。

逆に、メリットというと、うーん…。友だちと、一緒に帰りやすいくらいかな?

一方、地域のクラブチームなど、学校の枠組みを取り払ってやると、どうなるでしょうか…?―何と、先ほどのデメリットが、一気にメリットにひっくり返ります。

  • 人間関係が流動的なため、いじめやパワハラが起こりにくい。
  • 母集団が限定されないため、競争力が付きやすい。
  • 母集団が限定されないため、マイナーなジャンルでも部活動が成立しやすい。

これはもう、学校の枠組みを取り払った方がいいのではないでしょうか?(部活動を)学校単位で行う必然性を感じません。学校単位ではなく、地域単位、今だったらSNS単位もアリでしょう。他校の部活動に参加するのもアリでしょう。また、先述の②「トップ志向と非トップ志向の棲み分け」、③「ミッションの多様化」の話のように、多様なニーズに応えようとすればするほど、学校の枠組みは邪魔になっていきます。これからは、学校の枠組みを取り払って、気の合う仲間どうしで集まるのがいいのではないでしょうか?その方が、選択肢も拡がりますし、満足感も高まると思います。

 

⑤ 活動時間規制の強化

まず、日本の学校は部活動の「やりすぎ」です。明らかに、長く時間をかけすぎです。これでは、学業に支障をきたすのはもちろん、ケガや睡眠不足など、心身の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。したがって、今後は活動時間の規制を強化し、適正な範囲内におさめることが必要不可欠です。具体的な方法は何でもいいのですが、例えば…、

  • 総量規制……… 例えば、「活動時間は、週に10時間までとする」など、総量によって規制します。こういうものは、物理的に厳しく制限することが大切です。
  • 朝練の禁止…… 放課後に十分活動するのに、課業前にまで活動する必要性はないです。やめましょう。どんなに忙しい部でも、朝練はいらないと思います。
  • 休養日の設定… 例えば、「週に1日は活動を休止し、休養に充てること」「原則として、土日・祝日は活動をしない」など、休養日を設けます。忙しいからこそ、ちゃんと休むことが大切なのです。

などが考えられます。とにかく、どこかでちゃんと歯止めをきかせることが肝要です。

 

⑥ 強制加入規則の撤廃

そもそも、部活動って「自主的な」活動ですよね。(参加を)強制されるものではないですよね。にもかかわらず、校則で部活動への加入を強制している学校って、何を考えているのでしょう…?そういう、強制加入規則は即刻やめるべきです。

 

⑦ 入退部の自由化・活発化(年度更新制、学期更新制など)

今の部活動って、「一度入ったら出にくい」し、「ほかの部に移りにくい」ですよね。そのために、本当にやりたいことができていない、いじめやパワハラから逃れられない、という人も少なくないことでしょう。したがって、今後は入退部の自由化・活発化を進めていくことが求められます。実際に、「いつでも入部」「いつでも退部」「いつでも転部」できるようにしていくことが求められます(*)。特に、「辞めにくい」ことは大きな問題なので、部活動を“年度更新制”、あるいは“学期更新制”にして、更新しなければ自動的に退部(除籍)するシステムにするのもアリだと思います。

*まぁ、今だって普通にできるはずですが。それが、何となくできない雰囲気になっていることが問題なのです…。

 

⑧ 外部講師・部活動専任講師の登用

今思えば、部活動の顧問って、教員のサービス残業ですよね。あるいは、ボランティアですよね。そんなものが毎日毎日、ときには休日にもあるなんて、とんでもない話ですよね。私が教員だったら、絶対にイヤですよ。という訳で、部活動の指導は「アウトソーシング」しましょう。外部講師を雇いましょう。もう、すでにそんな動きがありますね。2017年、学校教育法の改正によって制度化された「部活動指導員」です。

・部活動指導員の概要

http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/17/1386194_04.pdf


簡単に言えば、外部から部活動専任の講師を引き入れて、今いる教員たちの負担を軽減しよう、という話ですね。今の“違法労働”状態を考えれば、必要なことだと思います。教師だって、1人の人間、1人の労働者ですからね…。これ以上、無理はさせられません。もうね、教科の指導と部活動の指導は、切り離した方がいいのかもしれません。

 

⑨ 風通しのよい部活動組織の形成

部活動って、パワハラ、いじめが起こりやすいです。人間社会の悪いところが出てきやすいです。何せ、人間関係が濃密で、閉鎖的ですからね。何かしら、えげつないことが起きるリスクを常にはらんでいます。こうしたリスクを少しでも軽減するには、組織の風通しをよくすることが大切です。風通しをよくしましょう。スース―と、吹き抜けるように…。そのためには、

  • 部の活動状況について、定期的にアンケートを実施すること
  • パワハラ、いじめなどの内部告発を推奨すること(*)

などが必要となるかもしれません。

*もちろん、告発内容の十分な検証や、告発者が不利益を被らないようにする配慮が求められます。

以上、長々と書いてきました。まぁ、いざやろうと思うと、何かと大変そうなことが多いですね。とはいえ、⑥「強制加入規則の撤廃」くらいは割とできそうな気もしますが…。それでは、今回はこのへんで。

(参考文献)