ひきこもり科学館

つれづれなるままに、ひきこもり、硯にむかひて

事件・事故の際に、卒業アルバム・文集を晒しあげるマスゴミについて|加害者でも被害者でもイヤでしょ!

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日本のマスコミは、大きな事件や事故があると、その加害者・被害者の卒業アルバムや卒業文集を取り上げることがよくあります。例えば、「◯◯容疑者は◯◯が好きだった」とか、「◯◯さんの将来の夢は◯◯だった」とか。そんなふうに、取り上げることがよくあります。しかし、このやり方ってどうなのでしょうか?何か、問題はないのでしょうか?―少なくとも、自分のものが世に晒されたら…、と思うとゾッとしてしまうのですが。皆さんは、どう思いますか?

 

① 卒業アルバムや卒業文集は、内輪でみるもの

そもそも、卒業アルバムや卒業文集は内輪でみるものです。自分と家族、友人との間で「昔こんなんやったな~」といって、みるものです。決して、見ず知らずの人にみせるようなものではありません。そんな前提で、作ってはいません。ましてや、それを公共の電波にのせて全国・全世界に拡散するなど、もってのほかです。さらに言えば、卒業アルバムや卒業文集にはたいてい、後から見返したら恥ずかしい写真や文章が載っているものです。正直、自分の「黒歴史」が載っている、できれば闇に葬り去りたい、という方も少なくないのではないでしょうか?私だったら、とても自分のアルバムや文集を直視することなんてできません(恥ずかしいし…)。で…、そんなものが、公共の電波にのせて全国・全世界に拡散するなど、耐え難い苦痛以外の何だと言うのでしょうか!こんなの、加害者とか、被害者とか、そういう問題ではありませんよ。たとえ(加害者ではなく)被害者であったとしても、それはイヤなものです。

 

② 法的な問題はないのか(プライバシー、著作権など)

先述の通り、卒業アルバムや卒業文集は不特定多数の人にみせることを前提に作られていません。あくまで見知っている人だけにみせるものです。では、それがメディアを通じて全国・全世界の人々にみられる、というのは法的には問題ないのでしょうか?例えば、個人情報やプライバシー権を侵害している、という見方はできないのでしょうか?あるいは、著作権を侵害している、という見方はできないのでしょうか?―まぁ、私は法律の専門家ではないので、正確なことは言えませんが…。それでも、結構「グレーゾーン」、黒に近いような気がします。このことは、一度、真剣に議論してみる必要があると思います。

 

③ 卒業アルバムや卒業文集の内容は、本当に事件や事故に関係あるのか

マスコミはよく、卒業アルバムや卒業文集の内容から、その人の人格や生い立ちを語ろうとします。しかし、卒業アルバム・文集の内容から、そのようなことが十分に分かるのでしょうか?また、その内容は、例えば事件・事故の起因となるような重要なものなのでしょうか?―多くの場合、そんなことはないと思います。実際、素材として無理が大きいのでしょうか。ニュースや報道をみても、説得力を持たないものが少なくありません。例えば、最も多い(ようにみえる)のが「結論ありき」パターンです。始めから「◯◯容疑者の人格には問題があった」というような結論があって、それに合いそうな内容だけを抜き出して、その内容を都合よく曲解して、報道している(ようにみえる)のです。どうしても、卒業アルバムや卒業文集を使いたいなら、それなりに説得力のある内容にしてほしいものです。

 

以上、ちょっと怒りをぶちまけてみました。皆さんは、どう思いますかね…?

それと、マスコミの皆さん。私の家に、押しかけてきても無駄ですからね。絶対に、卒業アルバム・卒業文集は渡しませんから。