ひきこもり科学館

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【クソ校則】先生が合理的な理由を説明できない校則は、今すぐ廃止すべき!

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学校には、必ずと言っていいほど校則というものがあります。要するに、学校内における規則とか、ルールとか、決まりごとのことですね。学校によっては「生徒心得」とも呼ばれている、アレです。何か、服装がどうとか、髪型がどうとか、いろいろ決まっていましたよね。今思えば、一体何だったんだろう…?という感じですが(やばい、記憶がない)。

 

ところが、近年こうした校則が問題視されることが、多くなっています。あちこちで、これはおかしい!と、異議申し立ての声が上がっています。確かに、実際「何のためにあるのか、よく分からない」ものが少なくないですからね。正直、「何だこれ…?」みたいな。まぁ、それだけならまだマシなのですが、なかには人権問題に発展しかねない例もあります。例えばこれ。いわゆる「黒染め強要事件」です。

 

 生まれつき髪が茶色なのに、教諭らに校則を理由に黒く染めるよう強要されて不登校になったとして、大阪府南部の府立高校3年の女子生徒(18)が府に対し、慰謝料など計約220万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが27日、分かった。同日開かれた第1回口頭弁論で府側は請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。

 訴状によると、女子生徒は平成27年春に同校に入学。女子生徒は生まれつき頭髪が茶色で、母親は事前に学校に地毛であることを伝えていたが、学校側は入学前に女子生徒に「その髪色では登校させられない」などと黒染めを求めた。

 女子生徒はこれに応じて髪を黒く染めるようになったが、28年春ごろには頭皮が痛くなるなどした。母親は抗議したが、学校側は「黒色にするのがルール」と受け入れず、その後も「染め方が足りない」などと4日に1度の頻度で注意されるなどしたため、女子生徒は同年夏ごろに過呼吸となり、同年9月から不登校になった。

 学校側は同年秋の文化祭や修学旅行について「黒染めしなければ参加を認めない」などとも発言。母親との面談では、金髪の外国人留学生でも規則通り黒く染めさせるといった説明を行った。

(産経WEST 2017年10月27日より引用)

 

いやぁ~、ひどいですね。この時代に、まだこんなことをしているとは…。この学校、生徒が黒人だったら「肌を白くしろ!」とか、言いだしかねないんじゃ…(実際、やっていることは、これと同レベルです。もちろん、人種差別で訴えられますが)。そもそも、ここまで黒髪にこだわる理由って何でしょうね?「日本人なら黒くて当然」とか「黒髪以外は清楚じゃない」とか、思っているんでしょうかね?まさか、そんなことはないと思いますが(いや、この学校ならあり得るかな?)。

 

という訳で、ここからは実際にどこかの学校であったとか、なかったとかいう、クソ校則を取り上げてみました。いいですか~。ここからは、ちょっと頭のおかしい話ですよ~~~。

 

・「男子の髪型は丸刈りにすること」

→ 何の罰ゲームですか?こんなの、アイデンティティ崩壊ですよ(髪型って、何気にすごく大事ですからね)。まぁ、今でも野球部では当たり前ですが…(これも、おかしいとは思う)。もう風紀とか、清潔感とか、そんなものでは説明できませんよ。

 

・「髪型をポニーテールにしてはならない」

→ 別に、風紀が乱れ…ないよね?ポニーテールに何の恨みが…?う~ん、謎すぎる。

 

・「下着は白色のものを着用のこと」

→ 何で、黒や紺、茶色はダメなの?ていうか、パンツも確認するの?キキキ、キモすぎる…。もはや、セクハラレベルのクソ校則。

 

・「登下校において、コートを着用してはならない」

→ これは、何かの修行かな?寒稽古かな?「心頭滅却すれば、氷雪もまた温かし」ってか。いやいやいや、ないから。これは、ガチで生命に関わるレベルのクソ校則。

 

・「生徒は必ず部活動に入部しなければならない」

→ そもそも部活動って、やりたい人がやるもんじゃないの?放課後に、誰が何をしようと自由じゃないの?部活動よりもっと、「やりたいこと」がある人もいるでしょう!例えば、勉強をしたい、習い事をやりたい、テレビを見たい、ただ寝たいetc…。本当に、やりたくない人には、迷惑千万レベル…。早く、家に帰りたい~~~。

 

・「異性との連続30秒以上の会話を禁ずる」

→ 30秒以上話すと、何が起こるんですかね?お付き合いでも、始まるんですかね?……いやいやいや!それはないだろ~(始まるものなら始めたい)。

 

・「異性の半径1.5m以内への立ち入りを禁ずる」

→ もはや、共学校ではありませんね。いっそ、男女でクラスを分けますか?

 

・「日焼け止めの所持および使用を禁ずる」

→ えぇーーーーー。お肌のケアはどうするの?メイクじゃないよ。日焼け止めだよ。こんなの、最低限のケアでしょう!あと、これ、美容の問題にとどまりませんよ。生命の問題にもなりますよ。だって、日焼けってヤケドの1種ですからね。肌の弱い人に対して「使うな!」なんて、それはもはや傷害です。

 

・「用便は5分以内に済ませること」

→ ウ◯コぐらい、ゆっくりさせてくれよ。ちゃんと出し切らんと、気持ち悪いだろ~~~!授業中、悲劇が起こってもいいのかな…?

 

・「校内では、水および白湯、日本茶を飲用のこと」

→ 戦時中かな?何で、ジュースはダメなのかな?え、贅沢だから?それとも、虫歯になるから…?う~ん、そんなに贅沢じゃないし、歯磨きすればいいし…。よく分からん!じゃあ、何で日本茶はOKで、中国茶はダメなのかな?

 

・「私用での外出も、制服を着用すること」

→ 私用ですよね?部屋着と制服だけで生活しろと…?いや~、せっかくの服がもったいない。学校としては、オシャレに気は遣うな、ということでしょうかね。でも、オシャレも勉強の1つでは?そんなことない?

 

・「ゲームセンターおよびカラオケ店への立ち入りを禁ずる」

→ 別に、プライベートで何をしようが自由じゃ…。何だろ…、ゲーセンに行く奴=「ヤンキー」みたいな思考回路なのかな?う~ん、バカじゃないの?

 

 

いやぁ~、ほんっと、頭おかしいですね。もう、何を考えているのか、分かりません。でも、これがあるんだよなぁ~、実際に。こんなフィクションみたいなのが、実際に。そこが、現代日本の不思議で恐ろしいところです。

 

とはいえ、校則は一切いらない、と言うつもりはありません。こういうクソ校則はいらない、というだけで、ちゃんと必要なものもあります。その前に、校則が何のためにあるのか、ということを整理しておきましょう。校則には、次の3点の意味があると言われています。

  • 第1に、集団内の秩序の維持です。学校の教育目的を達成するために、必要な環境を整える意図があります。例えば、「授業中は静かにしましょう」がこれに当たります。
  • 第2に、生徒の保護(安全の確保)です。事故やトラブルを未然に防ぎ、生徒を保護する意図があります。例えば、「暴力行為を禁ずる」はもちろん、「無許可でのプールの使用を禁ずる」「生徒同士の金銭の貸し借りを禁ずる」なども、これに当たります。
  • 第3に、社会生活への適応です。(学校に限らず)社会には、さまざまなルールや規律があります。校則を守ることは、こうしたルールや規律を守る練習になるのです。それは、社会生活に適応する力を付けることにもなります。

 

このような意味においては、ときに校則が必要となることもあるでしょう。だから、校則を全て失くせ、廃止しろ、というのは乱暴な話だと思います。とはいえ、現状では、あまりに意味不明な校則が多すぎないでしょうか?少なくとも、今ある校則を一度見直してみるべきではないでしょうか?実際の存廃はともかく…。

 

個人的には、先生が合理的な理由を説明できないような校則は、廃止してもよいのではないかと思います。なぜなら、規則で個人の自由を制限するには、それ相応の根拠が必要となるからです。本来、個人の自由は最大限に尊重されるべきものです。それをわざわざ制限するということは、それ以上に大事なことがあるということです。では、それ以上に大事なことって何ですか?という話です。秩序の維持ですか?それとも、安全の確保ですか?―そういう説明をしてくださいよ。例えば、「靴下は白色のものを着用のこと」って、合理的な理由を説明できますか?説明できるなら、残しておいていいでしょう。でも、説明できないなら…?そんなの、取っ払った方がいいのではないでしょうか。

 

以上、ぐだぐだと書いてきました。皆さんは、校則についてどう思いますか?

 

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こんな活動もあります。皆さんも、どうですか?

www.black-kousoku.org

 

(参考文献)