長らく「滋賀県民」として生きてきた私が、滋賀県民ならよく分かる「あるある」ネタを挙げていきます。普段はおとなしい滋賀県民も、内輪だけなら盛り上がれるだろう、と期待して書いていきます。淡々と書いていきます。特にそれ以上の意味はありません。それ以上の意味を期待されても困ります。それでもよろしければ、お付き合いください。
① 琵琶湖以外に何があるの?と訊かれる
よく他県の人からは「琵琶湖以外に何があるの?」と訊かれます。少し悲しくなってきますが、他県の人の滋賀県に対する認識なんて、まぁこんなもんです。しかし、いざ訊かれると、意外と自分でも答えられなかったりします。これじゃダメだ、よ~く考えてみよう。
・名所なら…
彦根城、比叡山延暦寺、長浜・黒壁スクエア、近江八幡、信楽、琵琶湖博物館
・食べ物なら…
近江牛、ふなずし、近江茶、焼鯖そうめん、のっぺいうどん、ビワマス、日野菜
このあたりを押さえておけば、とりあえず何とかなりそうです。
② スーパーと言えば, 平和堂
滋賀県でスーパーと言えば、「平和堂」(本社:彦根)です。間違いなく平和堂です。あの、鳩のマークでおなじみのアレです(イトーヨーカ堂ではありません)。そこそこの駅前には、ほぼ必ずと言っていいほどあるアレです(琵琶湖と田んぼと平和堂と…、それが滋賀の一般的な風景です)。滋賀県らしい、あまり洒落っ気のないスーパーですが、これはこれでいいのです(そもそも、平和堂にそんなものは求めていません)。滋賀県民にとって、平和堂のない生活は考えられません。セイコーマートのない北海道、リンガーハットのない長崎県くらいに考えられません。それくらいに重要な「生活インフラ」なのです。滋賀の駅前なんて、だいたいは平和堂です。もし県民で、ポイントカードである「HOPカード」を持っていないと、非県民扱いされます。ところが、近年はバローやイオンなどの進出もあり、少々立場が揺らいできています。
③ 京都とは, 持ちつ持たれつの関係
滋賀と京都は、経済的にも社会的にも文化的にも、切っても切り離せない関係です。実際、県南部(大津、草津など)は京都都市圏に含まれていて、京都と一体的なエリアになっています。京都の人は、よく滋賀をバカにしてきますが、彼らも何だかんだ言って、滋賀がないと生きていけません。京都の人は琵琶湖の水を飲むし、滋賀の野菜を食べます(実は、京野菜も滋賀で作っていたりします。千枚漬のカブラとか)。工業製品も、滋賀の人に作ってもらっています(オムロンとか京セラとか、工場いっぱいあるよね)。さらに、夏には湖水浴に行き、冬にはスキーにも行きます(湖西道路が渋滞するのは京都の車のせい)。一方で、滋賀の人も京都がないと生きていけません。滋賀の人はごく普通に京都の学校に通って、京都の会社で働きます。オシャレな服も京都で買います。要するに、滋賀と京都は「持ちつ持たれつ」の関係なのです。どっちがエラいとか、エラくないとか、そういうもんではありません。
④ 何かと, 京都の陰に隠れがち
滋賀と京都は「持ちつ持たれつ」の関係ですが、露出度というか存在感は京都の方が上、滋賀の方が圧倒的に薄いです。言ってみれば、滋賀は京都の日陰のような県です。
例えば、滋賀には彦根城や安土城などの城郭、石山寺や多賀大社のような寺社仏閣など、数多くの歴史的スポットがあります。国宝や重要文化財の数も多いです。しかし、さすがにお隣が京都だと、その存在もちょっと霞んでしまいます。加えて、どうにも渋めのスポットが多い上に、場所が県内各地に分散しているため、いまいち観光的にもプッシュしにくい。そんな感じで、県外の人になかなか魅力が伝わらないので、未だに「琵琶湖以外に何があるの?」と訊かれるのです。まぁ実際、県内のSA・PAのお土産コーナーを見ても、(滋賀土産より)京都土産の方が多い、という笑えない事態ですからね。「売れ筋は生八つ橋です!」みたいな。売場に華やかな京都土産が並ぶなか、滋賀土産の方は茶色いでっち羊羹に、茶色い湖魚の佃煮というラインナップ…。ちょっと地味すぎやしませんか?何か土山茶も、宇治茶に隠れちゃってますけど…。
⑤ まぁ, 一応「関西」だとは思う
時々、よその人からは「滋賀県って何地方?」と尋ねられることがあります。県民としては「えっ?」と思いますが、よくよく考えると無理もない気がします。まず、滋賀県って(県民が思っている以上に)影が薄いですし…。ちょうど近畿・東海・北陸の境目にあたるので、ポジショニングが分かりにくいですし…。とはいえ、県民の感覚として中部地方や東海・北陸地方はないでしょう(湖北あたりは、ちょっと北陸っぽさもありますが)。そうなると、(消去法で)近畿地方となります。県民としては「まぁ、そうやろな。他に当てはまるもんもないし…」といった感じでしょうか。ただし、“近畿”という言葉は教科書的な言葉であって、そんなには使いません。たいていは“関西”と言います。よって、滋賀県は「まぁ、関西なんやろなぁ~」ということになります。
⑥ 地域によって気候が全く異なる
滋賀県は、地域による気候の差が大きいです。彦根地方気象台によると、滋賀県は「日本海気候区、東海気候区及び瀬戸内海気候区が重なり合う地域」だそうで、さまざまな気候がせめぎ合う、ちょっとややこしい地域なのです。特に冬場は、地域によって【雪が降るか降らないか】の差が大きいです(*)。北部はドカドカ降りますが、南部ではそんなに降りません(一番積もらない草津や瀬田あたりで、年2~3回くらい?)。その証拠に、スキー場があるのは北部だけです。信号機が縦に設置されているのは北部だけです。冬場、南部の人がたまに北部に行くと、割とひどい目に遭います。南部の皆さん、スタッドレスタイヤは履きましたか?長靴は用意しましたか…?要チェックですよ。
*天気予報では、滋賀県は全域「近畿中部」に区分されますが、県北部は寒候期(11~3月)のみ「近畿北部」に区分されます。テレビの週間予報などを見るときは、お間違いのないようご注意ください。
⑦ どこが中心地か分からない
滋賀県は琵琶湖が真ん中にあるせいか、あまり大きな都市が発達しませんでした。今でも、滋賀県にはざっくり人口5~10万人程度の小都市しかありません。一応、県都・大津市は30万人以上あるとは言うものの。大津市自体、南北にめちゃめちゃ長いですし。大津やら膳所やら、石山やら瀬田やら、小都市の集合体のような感じですので…。どこが市の中心なのか、さっぱり分からないのです。滋賀県が(主に京都や大阪あたりに)「クソ田舎」だとバカにされるのも、このあたりに原因があるかもしれません。まぁ、一極集中にもいろいろ問題がありますので…。このくらい分散していた方がいいのかもしれませんが。
⑧ 新快速停車駅がステータス
滋賀県民に「(もし引っ越せるなら)どこに住みたい?」と訊くと、だいたいは草津やら南草津やら、新快速停車駅の周辺を答える人が多いです。これはなぜかと言うと、滋賀県民にとって、新快速停車駅は非常に価値が高いからです。新快速というのは、滋賀県民を爆速で大都市圏へと運ぶ電車で、この存在が滋賀県民の生活(通勤・通学など)を大いに支えてきました。新快速に乗れば、京都や大阪へ格段に行きやすくなります。通勤・通学が格段に便利になります。そのため、滋賀県において新快速が止まるまちは「格が高い」とみなされるのです(実際、地価なんかにも大きく反映されます)。特に琵琶湖線、野洲以南の新快速停車駅(大津、石山、南草津、草津、守山、野洲)の周辺は利便性が高く、とても人気があります。そのおかげでしょうか。このあたりは、全国でも有数の人口増加地帯となっているのです。
⑨ ふなずしは食べない
「ふなずし」は、言わずと知れた滋賀県の伝統的な郷土料理です。その名の通りフナ(鮒)を用いて作られていて、独特の味と匂いがあります。しかし、滋賀県民が皆ふなずしを食べているかというと、そんなことはありません。「食べたこともない」という県民も、決して珍しくないレベルです。県民自身、割と「幻の食べ物」のように捉えているフシがあります。その原因ですが、まずあの独特の味と匂いはあるでしょう(感覚的には、ブルーチーズに似ている?気がする)。何かとクセが強く、一口食べて「もう無理!」という人も多くいます。さらに、値段の問題もあります。実はふなずしって、ものすごく高級品なのです。だいたい、1匹で樋口先生1人(5,000円)くらいは平気で飛んでいきます(卵のないオスなら、野口先生1~2人くらいかな?サイズにもよるけど)。だから、そう簡単に食べられるものではないのです。このように、ふなずしは県民にとっても、極めてハードルの高い食べ物なのです。ちなみに、ふなずし初心者はお茶漬けあたりから入ると、食べやすいそうですよ。
⑩ 近江牛も食べない
言わずと知れた滋賀県の名産、「近江牛」も地元の人はそんなには食べません。正確に言えば、高すぎて、食べたくても食べられたものではありません。これは「ふなずし」とは違って、味覚的な問題はないので、単なる経済的(家計的)な問題でしょうね。誰が松喜屋に行けるか、毛利志満(もりしま)に行けるか、っていうね。普段は、大人しくアメリカ産やオージービーフを食べています。まぁ、このあたりの事情は松阪も神戸も同じですかね?地元の人ほど、地元のものは食べられないという…。
⑪ 「うみのこ」に乗ったことがある
われは湖の子(うみのこ)、さすらいの~。県内の小学5年生は、必ず「うみのこ」という学習船に乗って、1泊2日の体験学習をします。そこでは、琵琶湖の環境を理解する「びわ湖環境学習」や、郷土への理解や対人関係を養う「ふれあい体験学習」などが行われ、滋賀県民・湖の子としての素養を養っていきます。また、他の小学校と合同で行うため、普段は出会わない他校の児童と、おっかなびっくり交流するイベントでもあります。ちなみに、私が初めて船酔いを経験したのも「うみのこ」でした。薄っぺらくてカタい近江牛ステーキ(という名の肉片)にがっかりしたのも「うみのこ」でした。あまり、いい想い出はないですね。
⑫ テレビで「滋賀」と「千葉」を聞き違える
滋賀(Shiga)と千葉(Chiba)。この2つは発音がよく似ていていて、聞き違えやすいです。毎度のことですが。県民は、テレビのニュースで千葉(Chiba)と聞くと、思わずビクッと反応してしまいます。そして、すぐに「市川市で~」などと聞いて「あっ、違ったわ」と気付くのです。これ、ある意味一番の「あるある」かもしれません。他県民は感じないかもしれませんが、滋賀(Shiga)と千葉(Chiba)は(少なくとも県民にとっては)本当に紛らわしいのです。何度聞いても間違えます。ちなみに佐賀(Saga)の方は、最初の母音が違うからか、あまり聞き違えません。
⑬ 大津駅は, よその人に見られたくない
全国の県庁所在地中心駅のなかでも、大津駅はかなりしょぼいです。ビックリするほどしょぼい。誰もが「えっ、これが県庁最寄りなの?」と思うであろう、「小さい」「古い」「みすぼらしい」の3拍子が揃った、とても哀愁漂う芳ばしい駅です(*1)。そして駅に負けず劣らす、駅前のまちもかなりしょぼいので、見事に何もすることがありません。どれほどすることがないかと言うと、【駅前のアルプラザが撤退する】レベルです(*2)。あの平和堂が逃げ出すレベルです(県民も驚きです)。そんな感じで、大津駅やその周りがあまりにしょぼいので。県民は、よその人にそのへんをあまり「見られたくない」と思っています。正直、大津駅前より草津駅前の方が、よっぽど賑やかな感じがあります(当然、駅前だけですが)。
*1 最近は駅ビルが改装されて、少しはマシになりました。それでも、「小さい」「みすぼらしい」の部分はあまり変わりませんが。
*2 一応「フレンドマート」として、食品売場は残りました。
⑭ 謎の存在感を放つBBC(びわ湖放送)
BBC。これは一般には英国放送協会を指しますが、滋賀県では違います。滋賀県でBBCは「びわ湖放送」のことです。そう、滋賀県にはBBC(びわ湖放送)というテレビ局があるのです。この放送局、何かとツッコミどころが満載で、常に謎の存在感を放っています。何というか、独特の香ばしさ(臭さ?)があるのです。まず、どこの系列にも属さない独立局という時点で、すでにマニアック臭はあるのですが…。見どころは、ほかにもたーくさんあります。例えば、地方では見られない、テレ東系の番組をジャンジャン流すところとか。数十年前のチープなCMをしつこく流し続けるところとか。よー分からんカイツブリのキャラクターで「まちおこし」をしているところとか…。全体的にローコスト、ロークオリティなのですが。それでもクセになる、独特の雰囲気・味わいがあるのです。BBCには、他局にはない見どころがたっぷりあります。
⑮ 地方紙がない?地元新聞は京都新聞?
皆さんは、地方紙(あるいは地元新聞)ってご存知ですか?いわゆる京都新聞とか、奈良新聞とか、そういうやつのことですね。ところが、滋賀県にはそういう類の地方紙がないのです!このことは、県民にとっては当たり前なのですが。よそから引っ越してきた人には結構驚かれます。滋賀県では地方紙がないということもあり、全国紙(読売新聞、朝日新聞など)が熱烈なシェア争いを繰り広げています。しかし、決して全国紙だけではないのです。滋賀県にも、地方紙の「代わり」をしている新聞ならあります。それは「京都新聞滋賀版」と「中日新聞滋賀版(滋賀中日)」です。これらの新聞が、(片手間で)滋賀県のローカルニュース、地域情報を発信しているのです。ちなみに。やはり地域性もあってか、京都新聞は湖西・湖南で、中日新聞は湖北・湖東でシェアが高いです。
⑯ 琵琶湖のせいで移動が不便
滋賀県の真ん中には琵琶湖がありますが、そのせいで県内の移動が不便になることがあります。例えば、能登川から高島に行く場合、琵琶湖を大きく迂回しなければなりません。同じように、近江舞子から彦根に行く場合も、琵琶湖をぐるっと迂回しなければなりません。一応、大津(堅田)と守山の間に橋(琵琶湖大橋)が架かっていたりはしますが。割と南の方なので、まだまだ不便さはありますよね。こういう迂回が大きい場合、県内であっても通勤・通学は難しいかもしれません。今でも、琵琶湖の東西を移動するのは大変なのです(むしろ、水運のあった時代の方が便利かも…?)。ところで(勉強ができる)高島の人って、膳所高まで通うんですかね?どうなんでしょうね?やっぱ、安曇川高じゃ物足りないかな?そんな気はする。
⑰ 道が狭い, 主要道路も片側1車線
滋賀の道は狭いです。なぜか狭いです。滋賀(近江)は、古来より「交通の要衝」とされてきましたが、その道自体は思いのほか立派ではありません。国道1号、8号、161号などの主要国道も、そのほとんどが片側1車線です。そのせいで、県民はいつも渋滞に悩まされています。1号線にせよ8号線にせよ、「日本の大動脈」のくせに、何でこんなに狭いのでしょうか?滋賀県が「クソ田舎」だからでしょうか。それとも、滋賀に角栄さんみたいな、有力な政治家がいなかったからでしょうか。とにかく滋賀の道は狭くて混んで、困ります。ちなみに。たまに都会に出て、幅の広いの道路(片側3車線とか)を走ったりすると、それはそれで困ったりします(車線変更に慣れてませんので…)。
⑱ かつて都があった(らしい)
(県民ですら忘れがちですが)滋賀県には、かつて都がありました。それは「近江大津宮」とか「紫香楽宮」とかいう、アレです。学校の教科書にも、少しは載っていましたね。ところが、これらはわずか数年で廃都となり、その遺構も少ないことから「幻の都」と言われています。そのためか、県民自身も、かつて「都があった」という実感が湧いていません。普通「都があった」というと、少しは自慢のタネになりそうですが。その実感がないので自慢もできないのです。当然、都自体ほぼ跡形もなく消えているため、観光地にもなり得ません(錦織(にしごおり)遺跡、柱の跡しかないしね)。西大津駅を「大津京駅」に改称したところで、どうにかなる問題ではないのです。
⑲ 実は世界遺産がある
さて、皆さんは「滋賀県にある世界遺産は何でしょう?」と訊かれて、答えることができるでしょうか。正直「えっ、そんなんあったっけ?」という方も多いのではないでしょうか。それが何とあるのです!それは…比叡山延暦寺です。延暦寺というのは、最澄によって開かれた天台宗の総本山のことです(日本史の教科書に出てきましたよね…?)。世界遺産のリストには「古都京都の文化財」として登録されているので、非常に紛らわしいのですが、場所としては比叡山の東側(琵琶湖側)、つまりは滋賀県にあります。(延暦寺は)京都観光の一部として訪れる人が多いので、なおさら勘違いされやすいのですが、比叡山の東側にあるので間違いなく滋賀県にあります。京都ではありません。そう言えば。以前より【彦根城を世界遺産にしよう】という話がありましたが。あれって、どうなっているんですかね?相変わらず、難しそうなのかな…?やっぱり、姫路城に先を越されたのがなぁ…。
⑳ 空港が遠い
古来より「交通の要衝」の滋賀県ですが。それは陸の話で、空(そら)の話ではありません。そう、滋賀県には空港がないのです!ついでに言うと、隣接する京都府や福井県、岐阜県、三重県にも空港がありません(*)。つまり、滋賀県およびその周辺は「空港空白地帯」なのです!そのせいか、県民にとって空港はちょっと「使いにくい」感覚があります。関西国際空港や伊丹空港、神戸空港、中部国際空港などなど…。どこに行くにしても、なーんか中途半端に遠いのです。実際、空港に着くまでに、地味に時間もお金もかかってしまいます。だから「やっぱ、新幹線でいいや」なんてこともしばしば…。だったら、栗東に新駅くらい作ってもよかったんじゃないの?と思うのは私だけでしょうか(リニアもルートから逸れちゃいますし)。
*厳密に言えば、福井には空港があるにはあるのですが、基本的には使い物になるものではないです。
㉑ 名古屋は近くて遠い存在
滋賀県は、ちょうど大阪と名古屋の間あたりに位置しています。ところが県民は、大阪はよく行っても、名古屋にはあまり行きません。やはり滋賀は「関西」だから、ということでしょうか。大阪は身近に感じても、名古屋は身近には感じないのです。距離自体はそんなに変わらないはずなのですが。なぜか感覚的には遠いのです。鈴鹿の山を隔てているだけで、こんなにも遠く感じるものでしょうか。というより、「電車が不便だから」ということかもしれませんが…。実際、大阪は電車1本で行けても、名古屋には1本では行けませんからね。在来線(JR東海道線)で行こうとすると、だいたいは米原と大垣で面倒くさい乗り換えがあります。その上、本数が少ないのです。正直、米原―大垣間は、JR東海が(新幹線を使わせるために)嫌がらせをしているんじゃないか?という気がします。
㉒ 方言がパッとしない
方言っていいですよね。身近に地域性を感じさせるものであり、お国の誇りやアイデンティティを形作るものでもあります。実際、特徴的な方言って萌えますよね。博多弁とか、広島弁とかね。しかし、滋賀県の方言が萌えるかというと、そんなことはなく…。滋賀の方言って、あまり特徴がないというか「つまらない」んですよね。感覚的には、だいたいは「マイルドな関西弁」といった感じで、それほど尖ったものがないのです。実際「ここ(滋賀)でしか通じない」というような、特徴的な言葉もあまりないですし(湖北の方は、ちょっとあるかな…?)。いまいち、アピールポイントというか、面白みのある要素がないのです。一応、京都弁に近い感じはあるんですけどね。なーんか、パッとしないんですよね。何ででしょうね?ちなみに。学校でよく聞く、滋賀特有の言葉は「ちょかる(=調子に乗る)」、「みざら(=すのこ)」あたりですかね。そのぐらいしか、思いつかないです。
㉓ 風景に溶け込む, 飛び出し坊や
飛び出し坊や。滋賀県民にとっては日常の風景というか、当たり前すぎて気にも留めないものかもしれませんが、実はあれ…、他県ではあまり見かけないものです。ここで念のため解説しておくと、飛び出し坊やというのは、道端に交通事故抑止のために設置される人型の看板のことで、その多くは坊や(子ども)の形をしています。実はこれ、滋賀県(東近江市)が発祥とされており、県内各地にバカみたいな数が設置されています。坊や、坊や、坊や…。県内の街かどには、それはもう数えきれないほど設置されており、飛び出し坊やはある意味、最も滋賀県らしい風景と言えるかもしれません。また、数としてはオーソドックスな「坊や型」が多いのですが、たまーに「少女型」や「忍者型」「ドラえもん型」などもあったりします(割とクリエイティビティがありますね)。ちなみに。飛び出し坊やに、本当に交通事故抑止効果があるのかは分かりません(たぶん、ないと思う)。
㉔ 琵琶湖で泳ぐか, 海へ行くか
夏と言えば、やはり海水浴ですね。暑い夏に、冷たい水にざぶ~んと飛び込むのは気持ちがよいもの。しかし、滋賀県民には海水浴とは別の選択肢があります。そう、湖水浴です。琵琶湖には、海水浴場ならぬ湖水浴場があり、夏場にそこで泳ぐ県民も多いのです。実際、近江舞子なんか行けば、パッと見普通の海水浴場。皆さん、普通に海のように泳ぐし、ビーチボールでも遊ぶし、バーベキューもやります。ほとんど海と同じように、楽しむことができます。ちなみに。琵琶湖は海洋と違って波が少ないし、海水と違ってベタベタしないので、実は泳ぎやすかったりします。ところで、琵琶湖ではなく海へ行くという場合、県民はどこへ行くんでしょうね?日本海側へ出るのか、太平洋側へ出るのか、はたまた瀬戸内の方へ出るのか…。結構、人によって分かれそうですよね。私だったら…、福井の方かな?近いし、空いてそうだし、須磨みたいにパヤパヤしてないし…(陰キャの発想)。
㉕ 高校野球が弱い
高校野球。全国の高校球児の頂点を決める闘いであると同時に、各県民が郷土のプライドや愛着を確かめる行事でもあります。ところが滋賀県。昔から高校野球が弱いんです。どうにもこうにも弱いんです。未だに優勝経験なし、センバツからは漏れまくりの有様。まぁ、滋賀県が弱いというよりは…。関西の他県がやたらめったら強い、というのもあるのですが。関西で滋賀県″だけ″が弱いのです。滋賀県だけが「一人負け」状態なのです。いやまぁ、大阪・兵庫・京都は大都市圏なので仕方がないとして。奈良には天理や智辯学園、和歌山には智辯和歌山があります。ところが滋賀は…、あれ?ということですね。強豪校がない。いや、まぁ近江とか滋賀学園とか、頑張ってはいるんですよ。頑張ってはいるんですけどね(戦績が…)。この背景には地域の環境というか、構造的な問題もあってですね。滋賀の優秀な生徒(中学生)は、京都や大阪の優秀な私学に取られてしまうんです。どうせ行くなら、よい指導者がいて練習設備が整っていて、切磋琢磨できるライバルがいて…。そういうところがいい!という考えですね。妥当です。至極妥当です。ただ、これをやられると、県内の高校としてはなかなかにキビしい…。でも仕方ないよね。誰しも選択の自由はあるからね、といったところで。滋賀県勢のキビしい闘いは続きます。
以上、長々と書いてきました。また適宜、追記するかもしれません。ではでは、今回はこのへんで。
(参考文献)