ひきこもり科学館

つれづれなるままに、ひきこもり、硯にむかひて

推薦だろうがAOだろうが、大学は「入ったもん勝ち」だよね

皆さんご承知のように、日本は学歴社会です。何だかんだ、みんな少しでも「いい大学」に入ろうと、必死になって勉強します。机にかじりついて、ガシガシガシガシ、必死になって勉強します。そうやって、入試に打ち勝つ学力を付けていくのです。ところが、近年、直接学力を測らない入試方式が増えています。それは、推薦入試やAO入試と呼ばれる方式です。これらの方式では、(学科試験ではなく)面接や小論文などによって合否を判定します。しかし、そのことについては、ある根強い批判があります。「何で、学力の無い奴が入ってくるんだ!」という批判です。まぁ、お気持ちは分かりらなくもないです。皆さんは、学力をもって戦いに打ち勝った訳ですから。当然、「オレたちは、一生懸命勉強したのに~!」となるでしょう。しかし、私はそんな批判をしても仕方がないと思います。なぜなら、大学はどんな入試方式であろうと、「入ったもん勝ち」だからです。一度入ってしまえば、皆同じだからです。だから言います。入ればいいのです。大学はゴチャゴチャ言わずに、入ればいいのです。

  

① 同じ大学に入った、というのは事実

私は、推薦入試やAO入試で入った人を、一般入試で入った人と同等に評価します(決して、叩いたり見下したりはしません)。なぜなら、彼ら彼女らが同じ大学に入った、ということは紛れもない事実だからです。つまり、プロセスは違えど、結果は同じだからです。ちょっと考えてください。推薦入試だからといって、履歴書に書く学歴は変わりますか?変わりません。AO入試だからといって、学位の名前が変わりますか?もちろん変わりません。全くもって同じです。

 

② 入ってしまえば、みんな同じ

 皆さんの出身大学でも、様々な入試方式で入った人がいることでしょう。しかし、お友達が一般入試か、推薦入試か、AO入試か、なんて気にしたことはありますか?私には、ほとんどないです。大体、同じカリキュラム、同じ講義を受けていて「オレとお前は違うんだ!」なんて言いますか?普通、言いませんよね。やっていることは同じですし…。もし、そんなことをいうヤツがいたら、そいつはとんだイカレ野郎、自意識過剰野郎だと思います。ハッキリ言います。入ってしまえば、皆同じです。

 

③ 入るのも実力のうち

よく、推薦入試やAO入試での入学者は「実力がない」と批判されます。しかし、本当に実力がないのでしょうか?私は、必ずしもそうではないと思います。なぜなら、一般入試以外の方法で入るのも実力のうち、だと考えるからです。確かに、推薦入試やAO入試での入学者は、学科試験がないので学力は担保されていません。そのため、学力という面では、さすがに劣後することを否定できません。しかし、他の側面からみれば、決して実力がないとは言えないのです。例えば、推薦入試やAO入試での入学者は、様々な入試方式を調べる「情報収集力」、そのなかから自分に適した入試方式を選択する「分析力」「判断力」があると考えられます。これらの能力は、生きていく上で普遍的に必要となる能力です。また、入試に面接がある場合は「コミュニケーション力」や「プレゼン力」、小論文がある場合は「論理性」や「文章力」があると考えられます。したがって、学科試験がないからといって、実力がないとは言えないのです。むしろ、学力以外の側面では、かえって能力が高いのかもしれません。

 

(おわりに)

以上、ぐだぐだと書いてきました。まぁ、言いたいことは、そんなにありません。大学は、とにかく入ればいいのです。別に、推薦でもAOでも、何でも構いません。とにかく入ればいいのです。特に、後輩諸君に言います。広い視野を持って、あらゆる入試方式を検討してください。そして、自分に有利な入試方式で戦ってください。別に、一般入試にこだわる理由など、何もないのです。普通、一般入試だから、ではありません。ちゃんと募集要項を読んで、別の道を見落とさないようにしましょう。

 

※ちなみに、今回のお話は「3年次編入」や大学院入学にも当てはまります。いわゆる「学歴ロンダリング」というものです。だから、すでに入学している人にも、実はチャンスはあります。一度、検討してみてはいかがでしょうか(まぁ、無理にとは言いませんが)。