ひきこもり科学館

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【政治思想】選挙・投票に行く前に知っておきたい、リベラルの意味

 リベラル(liberal)。テレビや新聞でよく目にする、耳にする言葉である。しかし、これほどまでに、意味が理解されずに使われている言葉は、そうそうないのではないか。とりあえず、リベラルが政治的思想を表す言葉の1つ、であることに間違いはなかろう。しかし、それが具体的にどのような意味を持つのか、というと急に分からなくなるのだ。

 何せ、あまりにいろいろな人が、あまりにいろいろな意味で使いすぎている。日本では、リベラルはどちらかというと、左派的な立場で使われることが多い。しかし、そうでもない立場でも、少なからず使われている状況があるのだ。例えば、一般に右派的な立場とされる、自由民主党の英語名は Liberal Democratic Party である。つまり、自民党はリベラルな立場を自称しているのだ。リベラルとは、一体何であろうか。

 もともとリベラルという言葉は、ヨーロッパとアメリカでは、受けとり方が大きく異なっている。ヨーロッパでは、王権に対して、市民が血を流しながら自由の権利を獲得し、民主主義のシステムをつくりあげてきた歴史を持つことから、他者の介入を許さないという「個人主義」に近い意味で使われている。一方、アメリカでは、ルーズベルトのニューディール政策に端を発した、社会的平等や公正の実現には政府が積極的に介入すべきといった、いわゆる「大きな政府」を支持する立場で使われている。やや社会主義的な性格を備えている、といえよう。このように、リベラルという言葉は、ヨーロッパとアメリカでは、ほぼ対立する概念として存在しているのだ。

 しかし、日本では、このことがよく理解されないまま、言葉だけが1人歩きしている。だから今、こんな訳の分からないことになっているのだ。日本では、リベラルを自称する人が、意外と保守的であったり、極左であったり、はたまた反日であったりもする。率直に言って、リベラルという言葉だけでは、どういった思想・立場の人であるのか、判断できない。よって、選挙のときは、リベラルという言葉をそのまま受けとらず、各政党・各候補者の具体的な政策を検討した上で、投票に行くことをおすすめしたい。

 

(まとめ)

 リベラルの意味は、ヨーロッパとアメリカでは異なっている。

・ヨーロッパ的リベラル
 個人主義的、自由主義的、小さな政府志向
・アメリカ的リベラル
 社会主義的、大きな政府志向

(日本では、このことがよく理解されていないので、意味が混乱して使われている)

 

(参考文献)