ひきこもり科学館

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チビ・デブ・ハゲのメリットを真面目に考えてみた ~みんな立派な個性、もうコンプレックスとは言わせない!

チビ・デブ・ハゲは、男性にとっての3大コンプレックス、あるいは3大非モテ要素(ファクター)です。実際に、多くの人がこの3つで苦悩したり、卑屈になったりしています。いや、これは女性にとっても、そうかもしれません…。どれも見てくれに関する問題ですから、男性以上に深刻に捉えていても、何ら不思議ではありません。しかし、チビ・デブ・ハゲは、本当に悪いことばかりなのでしょうか?そんなに苦悩したり、卑屈になったりするようなことなのでしょうか?―いやいや、そんなことはないはずです!チビ・デブ・ハゲにも、何か「いいこと」があるはずです!そこで今回は、チビ・デブ・ハゲのメリットを大真面目に考えてみることにしました。ものすごく振り絞って、考えてみることにしました。

(チビのメリット)

まずは、チビのメリットから。

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① 省エネで、環境負荷が低い

チビは「省エネ」です。それは、標準的な体格の人に比べて、生命の維持に必要となるエネルギーの量が少ない、という意味です。まぁ、ごく当たり前ですがね。とはいえ、これは大きなメリットなのです。なぜなら、「生命維持に必要なエネルギー量が少ない」ということは、食事の量も少なくて済み、その分の食費も安くて済む、ということだからです。仮に、(標準的な体格の人に比べて)食費を1日100円節約できるとしましょう。すると、どうでしょう…。1カ月で3,000円、1年で36,500円もの節約になります。これって、地味に大きいですよね。それだけ、チビは経済的なのです。ついでに言うと、「食べる量が少ない」ということは、食料はもちろん、それを育てる土地や水、燃料も少なくて済む、ということです。その分、環境負荷が低い、ということです。つまり、チビはECO(エコ)なのです。身をもって、ECOを実践しているのです。これは、地球温暖化時代の模範生、と言っても過言ではないでしょう。

② 省スペース

チビは「省スペース」です。それは、立っていても、座っていても、寝転んでいても、そうです。何をするにしても、占有するスペースが少ないのです。このことは、日常生活の様々な場面において、プラスにはたらきます。まず、部屋が広く感じますね。天井も高く感じますし。廊下が荷物で狭くなっても、割と平気です。ベッドでも、足がつかえることはありません。それどころか、ちょっと長めのソファなら、悠々と寝ることもできます。ロフトでも、さほど身をかがめなくても大丈夫。むしろ、このくらい狭い方が居心地いい…、なんてことさえあります。そんな感じで、チビは狭い空間への適応性が高いのです。それは部屋の外でも、そうです。天井の低いトンネルも、通りやすいですし。せり出した街路樹の枝に、頭をぶつけることも少ないですし…。バスや電車、飛行機の座席だって、さほど窮屈には感じません。これって、かなり大きいですよ。何しろ、「脚が伸ばせるかどうか」は、乗り物の快適度を大きく左右しますからね。一夜を明かす高速バスや、座席の狭いLCCなんかは、特にそうです。ここで足が伸ばせないのは、つらいですよ~~。このときばかりは、長身・脚長の人が気の毒に思えます。

③ 救助・介助されやすい(運搬しやすい)

チビは「軽い」です。体重が低いです。そのため、チビは「運びやすい」(運ばれやすい)といえます。これは、ときにメリットになります。では、どういうときにメリットになるか、というと、それは「救助されるとき」「介助されるとき」です。まず、前者の「救助されるとき」ですが、川や海で溺れたときや、崖から落ちてケガをしたとき、などに助け出されやすくなります。自力で動けない以上、他人に運んでもらうしかないですからね。こういうときは、(体重が)軽い方が何かと有利です。「運びやすい」ですから。逆に、自分より重い人をおぶって歩くのは難しい、ことは誰にでもすぐ想像できるかと思います。次に、後者の「介助されるとき」ですが、高齢などで、自力で動くことが難しくなったとき、世話をしてもらいやすくなります。つまり、介護士や家族など、周りの人があなたを介助するときの負荷を下げることができます。ベッドから起こすにしても、寝返りを打たせるにしても、軽い方がラクなのは言うまでもありませんね。まぁ、本当のプロの方は、“技術”である程度何とかするでしょうが…。とはいえ、(家族とか)プロでない方のためにも、軽いに越したことはないでしょう。

(デブのメリット)

続いては、デブのメリットです。

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① 冬場、寒くない!

デブは「あったかい」です。デブは、標準的な体格の人に比べて、保温能力が高い仕様になっています。その理由は、持ち前の分厚い脂肪の層が、大切な内臓を覆っているから。身体の熱を逃がしません。この特性は、主として、気温が低くなる冬場に活きてきます。デブの身体は、もともと服を1枚余分に着ているようなものです。なぜなら、分厚い皮下脂肪の層が服の代わりをしているからです。そのため、周りの人が寒さで震えていても、あなたは割と平気、何てことない、ということがよくあります。「え、みんな、コートなんか着こんでどうしたのー?」みたいな。強いですねー。暖房いらず、コートいらず…。ということは、冬場の痛い出費も抑えられますよね(暖房の光熱費も、防寒着を買う被服費も)。これは、ありがたや。ありがたや。なお、夏場は…(以下略)。

② 餓死しにくい

デブは飢えに強いです。餓えても死ににくいです。なぜなら、デブには「脂肪」という名の蓄えがあるからです。いざというとき、デブは、この蓄えをエネルギーに変換することができます。一応、前提として説明しておくと、ヒトは絶食状態では、まずは筋肉を分解してエネルギーを得ます。その次に(筋肉がなくなると)、脂肪を分解してエネルギーを得ます。そのため、身体の脂肪の量が多いほど、取り出せるエネルギーの量も多いのです。したがって、山で遭難したとき、長く生き残るのは(ヤセではなく)デブの方です。デブは筋肉がなくなっても、脂肪をエネルギーに変えて生きていけます。しかし、ヤセにはその脂肪がありません。ここで、大きな差が付くのです(とはいえ、差が付く状況には陥りたくありませんが)。

③ 外傷に強い

デブは外傷に強いです。外傷が重症化しにくいです。それは、身体が分厚い皮下脂肪の層で覆われているからです。この分厚い脂肪の層は、あなたの大切な内臓を守ってくれます。(あまり考えたくない場面ですが)もし、通り魔にナイフで刺されても、分厚い脂肪がバリアとなり、内臓まで届く可能性が低くなります。そのため、傷が致命傷となる可能性も低くなります。したがって、デブは外傷に強く、重症化しにくいといえるのです。
 

(ハゲのメリット)

最後は、ハゲのメリットです。

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① 身軽になる

ハゲは身軽です。ハゲは行くところまで行くと、坊主になります。そもそも坊主というのは、この世で最も身軽なヘアスタイルです。何せ、頭に余計なものが付いてないのですから(あくまで、そう考えてください)。まず、ハゲになると、頭が軽くなりますよね。100gくらいは軽くなります。これだけでも、ちょっと爽やかな気分になるはずです。えっ、ならないって…?―そんなことはないはずです。実際、これ以上ないくらい、爽やかな生活にはピッタリの髪型なのですから。だって、「頭がかゆくなる」とか「髪の毛が目にかかって、邪魔だ」とか「雨に濡れると、ベタッとして気持ち悪い」とか、これら一連の悩みから解放されるんですよ。素晴らしいじゃないですか!こんな身軽な生活ができるなんて。考えようによっては、すっごくいいことですよ。まだまだ、それだけではありません。実際、髪の毛の分、空気抵抗や水の抵抗が減るので、走ったり泳いだりするのが速くなります。本当に、身体的には身軽になっているのです。えっ、陸上選手でも水泳選手でもないし、どうでもいいって…?―まぁまぁ、そう言わずに。他にもありますから。他には…、そうですね。何といっても、頭を洗うのがラクになります。シャンプーも、そんなには使いません。何なら、少し水をかぶるだけでもスッキリします。また、頭を洗う以上に、頭を乾かすのもラクになります。ドライヤーなんて、要りません。洗ったら、タオルを軽く当てるだけ。ポン・ポンと。以上、これでおわり!何とラクなことでしょう~。

② ヘアケアにお金や時間、エネルギーがかからない

ハゲ(というより坊主)は、ヘアケアがラクに済みます。当然ですね。何せ、ケアすべきヘアがないのですから(お願い、怒らないで)。まずは、高い美容院に行くことなんて、ないですよね。カラーもパーマも、何も凝ったことはいらないのですから。これだけで、1回1~2時間、数千円は浮きます。もちろん、これはそんな2カ月に1回ほどの話にとどまりません。毎日毎日、朝、鏡の前で髪をセットしたり、夜、髪を丁寧に乾かしたりする必要もないのです。さすがに、毎日のこととなると、大きいと思いませんか…?―絶対、大きいですよ!お金も時間も、エネルギーも、大きく節約できるはずです。それ(節約した分)を他の活動に振り分ければ、もっと有意義な生き方もできるはずです。そう考えれば、何と素晴らしいことでしょうか。ハゲ(というより坊主)は、己の生き方をも変える節約術なのです!そもそも、「ヘアスタイルに悩まなくて済む」と考えれば、あながち悪いことではないですよね。これって、余計な悩みが1つ、減るということですから(え、そこは悩みたいって?)。

◯ ハゲのメリットは、ハゲを受け入れてこそメリットになる

チビ・デブのメリットとハゲのメリットとの間には、大きな性質の違いがあります。それは、ハゲのメリットは、ハゲを受け入れてはじめてメリットになる、ということです(逆に言えば、チビ・デブのメリットは、自分が意識しようがしまいが勝手に享受できます)。ハゲのメリットは、一言でいうと「髪の毛がない気楽さ」です。髪の毛がないから、頭を洗いやすい。髪の毛がないから、頭を乾かしやすい。髪の毛がないから、お金がかからない。髪の毛がないから、ヘアスタイルに悩まない…などなど。そういった、気楽さにあるのです。しかし、ハゲに抗って育毛剤を付けたり、ウィッグをつくったりすると、どうなるでしょうか…?―はい、せっかくの気楽さが失われてしまいます。本来、悩むはずのないヘアスタイル・ヘアケアに悩むことで、かえってお金や時間、エネルギーを消耗してしまうのです。育毛やら、植毛やらは、いざやろうと思うと結構大変です。お金も時間も、エネルギーも、それなりにかかります。これでは、せっかくの気楽さなんて、吹き飛んでしまいます…。したがって、ハゲのメリットは、ハゲを前向きに受け入れない限りは享受できないのです。これは大きなポイントです。ハゲは受け入れてください。さっさと、受け入れてください。ハゲの幸せは、ハゲを受け入れてはじめて訪れるのです。
 

余談)「チビ」「デブ」「ハゲ」は長生き?

ある研究では、①身長が低い人ほど寿命が長くなる、②最も寿命が長いのは「小太り」の人、③ハゲの人は前立腺がんのリスクが低い、とされています。ということは、科学的にはチビ・デブ・ハゲは長生きなのかもしれません…。ただ、信じるか・信じないかは、人それぞれ…ですが。

tocana.jp

 

結論:「チビ」「デブ」「ハゲ」も立派な個性。前向きに受け入れよう。

以上、長々と書いてきました。まぁ、ここで言いたいのは、チビもデブも、ハゲも立派な個性の1つだということです。それぞれ(の個性)に、それぞれのいいところがある、ということです。だから、いっそのこと、前向きに受け入れてみてはどうでしょうか?それだけで人生が明るく開けることも、あるかもしれませんよ。別に、わざわざ苦悩したり、卑屈になったりしても仕方ないですし。(デブはともかく)なかなか矯正できるものでもありませんし…。ここはもう、個性だと割り切ってしまった方が、何かとラクになると思います。その方が、幸せになれると思います。だから、繰り返し言いますが、前向きに受け入れてみてはどうでしょうか?私が言いたいのは、ただそれだけです。それだけなのです。ではでは、今回はこのへんで。