ひきこもり科学館

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「Fラン大学」に入るメリットを真面目に考えてみた ~自由な時間、就職支援など、上手く使いこなそう

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何だかんだ言って、日本はそれなりに学歴社会です。「いい会社」に入るには「いい大学」に入るのが近道、という傾向は確かにあります。そのため、みんな少しでも「いい大学」に入ろうと、必死になって勉強します。そして、これが激しい受験競争を引き起こしているのです。「大学全入時代」といえども、皆さんが入りたがるような大学には、そう簡単には入れません。今でも、旧帝大や早慶の合格証書はゴールドチケットなのです(東大、京大なら、プラチナチケットかな?)。

という訳で、あなたも受験勉強をサボっていると「Fラン大学」に入ることになります。学力も知名度も、就職実績もビミョーなFラン大学に入ることになります。悲しいかな。特に何の取り柄もないような、あの大学に…。周囲からバカにされるような、あの大学に…。自ら、足しげく通うことになるのです。こんなことなら、高卒で就職した方がマシだったぁぁぁーーー、と思うかもしれません。

しかし、それは本当でしょうか…?Fラン大学は、全てにおいて他の大学に劣っているのでしょうか。Fラン大学にも、何か他の大学にはないような取り柄はないのでしょうか。そこで今回は、「Fラン大学」に入るメリットを大真面目に考えてみることにしました。ものすごく振り絞って、考えてみることにしました。

 注)「大卒資格がとれる」というメリットは、他の大学でもとれるので本記事では取り扱いません。
 注) 本記事は、決してFラン大学への進学を推奨するものではありません。進学先は、各自でよく考えて決めてください。

 

①  自由な時間が増える(講義が楽チンだから)

Fラン大学の講義は、楽チンなことが多いです。講義の内容は薄く、レポートの文量は少なく、試験の内容は易しく…。そんな感じで、全体的に「ぬるま湯」(負荷が低め)に設定されていることが多いです。どうしてこうなっているのか、は分かりますね…?Fラン大学で難しいことをやっても、誰も付いていけないからです。何を言ったところで、「せんせー、分かりましぇぇんっ!」というのが目にみえているからです。悲しいかな。Fラン大学にいるのは、本来、大学に来るべきではない人たちなのです。こうした人たちに単位を与え、留年させず、無事卒業させるためには、どうしたらいいのでしょう…?その答えは1つ、講義のレベルを落とすしかないのです。講義をなるべく楽チンにするしかないのです。

ただ、そのおかげで、学生たちは遊んでいても単位を取ることができます。つまり、「いい大学」に比べると、勉強に時間を取られずに済む訳です。これはやったね!と。ただ、それ自体はメリットではありません。本当のメリットは、自由な時間が増えることにあります。要するに、(Fラン大学では)勉強にかかる時間が減る分、自分の好きに使える時間が増えるのです。この、あり余った時間を有効活用しましょう。例えば、就活を1日で終わらせるような難関資格を取るとか。副業も兼ねて、趣味のブログを書くとか。デイトレで、何度も何度も勝ち負けを繰り返すとか。毎日1冊以上、本を読むとか…。(時間を)持て余しているからこそ、できることがあるはずです。特に、自分自身への投資になるようなことは、ぜひやっておきましょう。後々、いろいろな場面で効いてきますから。ここでの時間の使い方が、Fラン大学生活を有意義なものにするか・しないか、を大きく左右します。

 

②  「お山の大将」になれる

残念ながら、Fラン大学の学生は全体的にレベルが低いです。少なくとも、学力という面においては、そうです。これは揺るぎようもない事実です。

しかし、そこを逆手に取るのです。Fラン大学では、割と簡単に「お山の大将」になることができます。つまり、Fラン大学では、ちょっと頑張るだけですぐに「すごい人」になれる、ということです。ご想像の通り、Fラン大学には地頭のいい人も、勉強熱心な人もそんなにはいません。そのため、ちょっと必死になって勉強すれば、簡単にトップ層に食い込んでいきます。その気になれば、成績優秀者として、学長から賞状をもらうことも夢ではないはず…。Fラン大学だからこそ、頑張って勉強するのも、決して悪いことではありません。

さらに、場合によっては、もっといいことがあります。例えば、学費関係。大学によっては、成績優秀者に奨学金を給付したり、学費を減免したりする制度があります。他には、就職関係。大学や学部、教員によっては、成績優秀者に優良な求人を斡旋したりすることがあります。この辺りも、よく調べて狙っていきましょう。もちろん、「お山の大将」は成績優秀者だけではありません。課外活動など、学業成績以外で実績を上げるのも1つの手です。例えば、学生懸賞論文に応募するとか。ビジネスアイデアコンテストに応募するとか(*)。もし入賞したら、大騒ぎですよ。Fラン大学では、受賞はおろか、応募する人もなかなかいませんからね。

*ちなみに、この手のコンテストは意外とレベルが低かったり、応募者が少なかったりすることがよくあります。Fランだからといって、最初から諦めるな!

 

③  先生に寵愛される

先述の通り、Fラン大学の学生は、大して勉強していない人がほとんどです。たとえ講義中であろうと、スマホをいじったり、居眠りをしたり、お友達と騒いだり…。そんな感じで、講義もまともに聴いていないような人たちが多数います。ちょっと、頭が痛くなりますね。Fラン大学の先生たちは、そんな学生たちに辟易しています。

 

ところが、そんななか、毎回講義を面白そうに聴いて、後で質問に来る学生がいたら、どうなるでしょうか?毎回講義を面白そうに聴いて、よく練られたレポートを書く学生がいたら、どうなるでしょうか?答えはカンタン、大学の先生がものすご~く喜びます。答えはカンタン、大学の先生にものすご~く気に入られます。別に、これは説明するまでもないでしょう。大学の先生というのは、至極単純な生き物ですから。自らの講義に、学問に、関心を持ってもらえて、嫌に思うことなんてありません。それどころか、嬉しくてたまらないのです。

 

したがって、Fラン大学で先生に寵愛される、目を掛けられる方法はカンタンです。ちょっと「学生らしく」頑張るだけ、それだけです。講義で前の方の席に座って、ちゃんとノートを取って、たまに質問や意見をぶつければ、それでOKです。本当に、それで十分です。何せ、それすらできていない(しようともしない)人が大多数ですから。まぁ、先生に気に入られたところで、何かが起こるとは限りませんが…。相手も人間なので、気に入った学生を無下にすることはありません。講義の質問には答えますし、勉強や学生生活の相談にも乗ります。ときには、就職の世話をする、なんてこともあるかもしれません(ないかもしれません)。とにかく、先生と懇意になっておいて悪いことはありませんよ、という話です(とはいえ、下手な「ゴマすり」は禁物ですが)。

 

④  就職支援が手厚い?

実はFラン大学には、就職支援に力を入れているところが多いです。具体的には、面接指導やキャリアカウンセリング、資格試験対策講座など…。あの手この手で、学生たちに就職してもらおうと、必死になって取り組んでいます。その取り組みようはすさまじく、まさに「就職予備校」となっているところも珍しくありません。おそらく、就職支援に限っていえば、そこらの国立大学よりも手厚いのではないでしょうか。

では、なぜFラン大学が就職支援に力を入れているかというと、他にウリ(強み)になりそうなことがないからです。少し言い換えると、本業の教育研究内容でウリ(強み)をつくりにくいからです。悲しいことですが、Fラン大学とSラン、Aラン大学との間には、あらゆる面で大きな差があります。教員の数も、図書館の蔵書数も、科研費の額も…。ヒトも、モノも、カネも、ありとあらゆる面で大きな差があるのです。この前提のもと、本業の教育研究内容で他の大学に打ち勝とうなんて、そうそうできることではありません。あまりにも分が悪いです。とはいえ、事実として、大学にも何らかのウリ(強み)がないと、学生が集まりません。学生が集まらないと、大学の経営も成り立ちません。さぁ、困った、どうしよう………。そこで、Fラン大学が活路を見出したのが、就職支援・就職実績という訳です。たとえ、入学時の偏差値は変えられなくても、卒業時の進路は変えられるという訳です。つまり、努力しだいで「いい会社」に入ることもできると。だから、頑張ろうと。そう言いたいのです。

 

このような理由から、Fラン大学は就職支援に必死になって取り組んでいます。多種多様な就職支援サービスを提供しています。ものすごーく、いいサービスです。だから、積極的に利用しましょう。意外と「いい会社」に入れるかもしれませんよ。

 

(おわりに)

以上、グダグダと書いてきました。Fラン大学も悪いことばかりではない、ですね。まぁ、わざわざFラン大学に入ることはない、という見方もありますが…。ただ、ここで言いたいのは、Fラン大学に入ったからといって、落ち込むな!ということです。Fラン大学でも、充実した学生生活を送ることはできる、ということです。Fラン大学でも、人生の糧となる経験はできます。だから、すでにFラン大学に入ってしまった人は、そこで頑張ってみてください。そこでちょっと工夫して、動き回ってみてください。そうすれば、十分に得るものはあるはずですから。それでは、今回はこのへんで。

 

(参考文献)

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Fラン大学生こそ、プログラミング技術を身に付けてはいかがでしょうか。ちゃんとした技術があれば、就活も有利に進められますよー。