ひきこもり科学館

つれづれなるままに、ひきこもり、硯にむかひて

毎日長時間、満員の通勤電車に乗れる人って何なの?マジ無理、耐えられない…、というのは私だけ?

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就活をやっていて気付いたのだが。私は通勤電車が苦手だ。いや、満員電車が苦手だと言うべきか。とにかく、アレに毎日揺られなければならない、と考えるとひどく陰鬱な気分になる。みんな、どうしてあんなものに平然と乗っていられるのだろうか?大いに疑問である(もちろん、ツラそうにしている人もいるけれど)。

それとも“慣れ”なのか?慣れるものなのか?―私には慣れるとは思えない。えっ、そんなのお前だけって…?―本当に?本当にそうなのだろうか?今も通勤電車ツラい、マジ無理、助けてくれ…って人、結構いるんじゃないだろうか?―きっと、いると思う。いや、絶対いるはずだ(まぁ、そういう人って、一般社会や仕事からドロップアウトしてしまうから、見えないのかもしれないけれど)。

だいたい、通勤電車の何が嫌かって…。細かく挙げれば、いろいろあるだろうが。まずは、やはり“混みすぎ”に起因するものが多いであろう。とにかく、混みすぎがイケないのだ。

1. 日本の電車はとにかく混みすぎ

日本の電車はとにかく混みすぎである。ひどい混みようである。そのせいで、私はしばしば気分が悪くなってしまう。気持ち悪くなってしまう。控えめに言って、オォ…、オゥエェェ……である。

1) パーソナルスペースがない

まず、満員電車というのがどういう状態かというと、パーソナルスペースがない、あるいはパーソナルスペースが侵されている、そういう状態といえる。パーソナルスペースというのは、(すごく簡単に言うと)他人に進入されると不快に思う空間、あるいは距離のことだ。これがガッツリ侵されているということは、当然居心地が悪い、生理的にキツい、そういうことになる。つまり、満員電車は(ごく普通の人間の感覚として)気持ち悪くなって当然、むしろ気持ち悪くならない方がおかしいのだ。

2) 圧力強すぎ!身体が押し潰されるぅ~

パーソナルスペースがないだけなら、まだマシだ。それなら、ちょっと不快なだけに過ぎないからだ。しかし、満員電車もレベルが上がっていくと…、身体が圧着しそうなとき、あるいは、押し潰されそうなときがある。そうなると、ちょっと不快なだけ、では済まされない。冷静に考えて、身体の安全が脅かされるレベルになっている。そのうち、誰か圧死するんじゃないか?いつか、事故が起こるんじゃないか?そういう不安が出てくる。ほら、昔、明石の歩道橋で大きな事故があっただろう。あれと似たようなことが起こっても、おかしくないのではないか。そんなふうに思えてくる。

3) 暑い!クサい!息苦しい!

人間、あまりに密着しすぎると、何かと不都合が出てくるものだ。たとえ圧死までいかなくても、暑い!クサい!息苦しい!ということは普通に起こってくる。皆さんも、ご経験おありでしょう。あの地獄の蒸し風呂状態を…。みんなで、ムダに体温を高め合って暑い!体臭やら何やら、あらゆる匂いがこもってクサい!新鮮な空気が、すぐに消費されてしまって息苦しい!それでいて、当然、窓を開けて換気なんてできないし…。服を脱いで、体温調節するのも難しいし…。あぁ~~~、もう嫌だ。やってられん。こんな空間、5分や10分ならまだしも、1時間も2時間も耐えられるか。こんなの、耐えられる方がおかしいわ。耐えられる方が異常だわ。そんなふうに思うのは、私だけだろうか?そんなことはないだろう。ないはずだ。

4) 何か酔う…

これは、個人的な体質によるところが大きいのかもしれないが。どうも、私は電車に酔うことがある。電車なんかで酔うの?と思われる方もいるだろうが、これがしっかり酔うのである。具体的には、頭が重い、吐き気がする…、といったテンプレート的な症状が出てくる。いかにも乗り物酔い、という症状である。私の場合、(電車が)空いているときにはあまり酔わず、混んでいるときによく酔うので、乗り物酔いというよりは、人混み酔いといった方がいいのかもしれない。あるいは、電車の〈揺れ〉に〈人混み〉が加わると、酔うのかもしれない。まぁ、いずれにせよ、不快なことには変わりないが。かといって、電車に乗らない訳にもいかないし…。困ったものである。

5) 風邪やインフルエンザのうつし合い

満員電車のように、これだけ狭い空間に人が詰まっていると、どうしても病気のうつし合いになる。風邪やインフルエンザの感染リスクが高まる。皆さんも、一度はあったことだろう。隣に何か咳き込んでいる人がいて、「あぁ~、ヤバいな」と思ったことが。もちろん、電車で(病気に)感染した、などと言い切ることはできない。とはいえ、やはり…、その可能性が高いよなぁ~、とは思う。何か(病気が)流行っているな、というときは、正直なるべく乗りたくない。まぁ、風邪やインフルエンザならたかが知れているが。もっと何か、得体の知れない病気だったらどうしよう…、と不安に思うことがある。

このように、通勤電車というのは何かとキツいのである。生理的にというか…、生物としてのヒトとしてキツいのである。もちろん、人によって感じ方は異なるのでしょうけれど。ただ、誰もが乗れて当たり前、耐えられない方がおかしい、というのはちょっと違うのではないか。

以下の記事。どうも、かつて「うつ」状態にあった人たちも、似たような感覚を持っているようだ。

diamond.jp

う、うーん…。満員電車が平気な人と平気でない人、一体どちらが正常なのだろう?そもそも正常とは何なのだろう?なんてことを、ぐるぐるぐるぐる考えてしまう…。

ただ、それだけではない。通勤電車には、痴漢やスリなど、変な犯罪・トラブルに巻き込まれるリスクもある。

6) 痴漢、痴漢冤罪のリスク

電車というのは、痴漢がよく起こるらしい。それはもう、よく起こるらしい。発生件数など、正確な統計がある訳ではないのでよく分からないが、“女性専用車両”という妙ちきりんな車両ができるくらいだから、それはそれは、相当よく起こると考えて差支えないのだろう(*)。

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なかには、一生ものの心の傷・トラウマを抱えてしまった方もいるだろうし、事は重大である。世の女性たちにとって、電車というのは「恐怖の部屋」なのかもしれない…。

が、しかーし!怖いのは痴漢だけではない。痴漢以上に、痴漢冤罪も怖いのだ!!一昔前、「それでもボクはやってない」という映画があっただろう。アレ、まさにアレである。痴漢に関しては、日本の司法や行政はクソだから、万一嫌疑をかけられると非常にキビしいことになる。実際、人違いや悪質なでっち上げに対抗できるか、というとほぼほぼできない、無理、諦めろというのが現状だ。己の名誉はもちろん、仕事や家族まで一瞬にして失う痴漢冤罪、この恐ろしさは計り知れないものがある(実害の大きさを踏まえれば、間違えちゃった、ゴメンね!では済まされない)。しかし、そのことから身を守る手段はほとんどないのだ。何も起きないよう、ただ祈る以外にほとんどないのだ。日本の男性たちは、常に人生をぶち壊されるリスクと隣り合わせなのだ(電車にビクビクしながら乗っているのは、決して女性だけではないのだ)。

*ちなみに、当方男性の私も、男性(見知らぬおっさん)からイチモツを押し付けられたことがある。感想としては、何かゾッとした、確かに気持ち悪かった、というところである。

7) スリ被害のリスク

痴漢と同様に、気を付けなければならないのがスリだ。満員電車のように、電車の混み具合によっては、自分の荷物の管理も難しくなってくることがある。背中に負ったリュック、肩にかけたバッグなど、自分でもスッと抜かれたら気付かないな、というタイミングがある。財布やスマホなど、いつ自分の大切なお金や個人情報が抜き取られるか、分かったものではない。もちろん自衛も大切ではあるが…。すし詰めの車内となると、それもちょっと限界があるよなぁ~、と。うーん…、難しいものだ。

このように、よくよく考えると、電車というのはリスクの高い乗り物である。今まで割と平穏に過ごせていても、いつか何か起こるのではないか、という気がしてならない(もちろん、杞憂に終わる可能性も高いのではあるが)。

ここまで、混みすぎ通勤電車のイヤ~なところを吐き出してきたが。次はもっと根本的な部分、“通勤”という行為自体に目を向けてみたい。通勤、通勤、つうきん…。世のなか毎日毎日、1時間も2時間も電車に揺られている人たちがいる。しかし、よくよく考えてみると、この行為はすごくムダが大きいようにみえる。AIやら、ビッグデータやら、これだけ進んだ世のなかになって、何でこんなことをしているんだ⁉と素直に疑問に思う。そんな訳で、もう少し踏み込んで考えていきたい。

2. そもそも通勤ってムダすぎ

そもそも通勤って何だろう?何の意味があるのだろう?―もちろん、会社と家との往復(のため)、と言ってしまえばそれまでだが。それ以外に、一体何の意味があるのだろう…?………では。私たちは、会社と家との往復のためだけに、何でこんなに(心身を)消耗しなければならないのだろうか?………ヤバい。こんなことを考えていると、余計に病んでしまいそうだ。しかーし!今後の人生のためにも、日本の社会経済のためにも、この問題には一度しっかりと向きあった方がいいと思う。いや、向き合わなければならない。

1) 通勤時間は人生最大のムダ

そもそも通勤時間って、人生のムダ遣いではないだろうか?それこそ、人生最大のムダと言ってもいいのはないだろうか?私は、そんなふうに考えている。なぜかって…?それは、通勤時間というものの質的な悪さ、量的な大きさを踏まえれば、もはや言うまでもないことである。

まずは、質的な面から。通勤時間というのは、何ら生産行為をしていないのに、気力・体力、その上財力までもが出ていく時間である。これを聞いただけで、ちょっとゾッとしないだろうか。しかし、これが事実なのだから仕方あるまい。客観的にみて、そうなのだから仕方あるまい。普通、勤務時間(仕事をしている時間)では、気力・体力はいくらか消耗するが、その分財力はチャージされていく。ところが、通勤時間ではそうもいかないのだ。先ほど述べたように、通勤時間では気力・体力を消耗する上に、財力までも(交通費として)消耗してしまう。これでは、到底やっていられないではないか。もちろん、会社に行くため、仕事をするために必要なことだ、と言ってしまえばそれまでだが。それは、コスト(経費)として必要、と言っているのに過ぎないのであって、少なければ少ないほど、0(ゼロ)なら0 の方がいいということになる。実際そうだろう。「どこでもドア」で会社に行けたら、そっちの方がいいに決まっている(まぁ、マイカー通勤で、車の運転が趣味になっていて、道中に渋滞スポットがない、なんていう人は別でしょうが…)。

次は、量的な面を。時間というのは有限であって、誰しも1日に24時間しか与えられていない。そのなかで、いかに有意義なことをするか、為すべきことを為すか、というのは重要なことであろう。それで、その限られた資源を、通勤というものに割り当てるのはいかがなものか、ということだ。繰り返すが。通勤というのは、何ら生産的なこともしていないのに、気力に体力、そして財力をもゴリゴリ削り取る行為である。そんな行為に、毎日2時間も3時間もかけるのはいかがなものだろうか?果たして、そんな価値があるのだろうか?甚だ疑問である。経済学あたりでは、機会費用という概念があるが。通勤なんかに充てる時間があったら、ほかにどんな有意義こと(例えば、趣味や娯楽、勉強など)ができるだろう、と考えてしまう。皆さんも、一度は考えたことがあるだろう。この1時間があれば、好きなドラマが1本見られるとか。アニメなら2本見られるとか。あ~、やっぱり寝たいかなとか。実際、通勤時間というのは結構なボリュームがあって…。例えば…、
・通勤に往復2時間(片道1時間)かけているとしたら、
1日2時間×月20日×12か月分=年間480時間(=丸20日)
・往復3時間(片道1.5時間)かけているとしたら、
1日3時間×月20日×12か月分=年間720時間(=丸30日)
も通勤に充てていることになる。これって、結構バカにならないと思わないだろうか?ここで参考として、会社の勤務時間(休憩1時間を含む)も計算してみると、
1日9時間×月20日×12か月分=年間2160時間(=丸90日)
となる。あれ?90日に対する20日、30日って…。何だこれ?と思ったのは私だけではあるまい。これをもっと、有意義なことに使えないだろうか?と思ったのは私だけではあるまい。そんな訳で、通勤時間って結構バカにならないよ、という話である。

2) 本を読むなら家で読んだ方がいい

私は毎日毎日、通勤電車になんかに乗りたくない。そんなムダな時間は過ごしたくない。そのように思っている。しかし、なかにはこんなことを口にする人もいるだろう。通勤電車のなかでも、本を読んだり、勉強したりして、時間を有効活用することができると。何なら、寝ることだってできると。だから、通勤時間は決してムダにはならないのだー!と。確かに、その通りである。が、しかし…。ちょっと待ってほしい。それ、家でやった方がよくない?と。それ、家でやった方が効率よくない?と。そう思わないだろうか?ーそう思うはずだ。私だって、電車のなかで本を読んだことはあるが、(混んでいて)座席に座れないとまず集中できない。頑張って読んでも、結局内容が頭に入っていなかったりする。また、疲れたときなど、電車のなかで寝たこともあるが、立ったまま寝るのはやはり難しい。(座席に)座っていたとしても、次の駅が気になる…。結局、何をするにしても中途半端になるのだ。本を読むにしても、勉強するにしても、寝るにしても…、家でやるときほどには集中できない。効果が上がらない。同じ「やる」なら、家でやった方が絶対にいい。そういうものなのだ。

3) 移動時間は発想の源泉とは言うが…、やはり混んでいたらダメ

皆さんもあるだろう。移動中にふと、何か面白いアイデアが浮かんできたことが。実は、移動時間というのは結構クリエイティブな時間だと思っていて…。例えば、外の景色を眺めながら…、
・自分の感情に向きあったり
・絡み合った思考を整理したり
・何か新しい発想を生み出したり
することができるのだ。誰かが「移動時間は発想の源泉」と言ったが、まさにその通りだと思う。確かに、発想の源泉になったり、気分のリフレッシュになったりするような「いい移動」もあるとは思う。だがしかし…。キツキツの満員電車では、こうもいかないだろう。暑い!クサい!息苦しい!車内で「いい移動」ができる訳がない。むしろ、余計なストレスが溜まるだけだ。やはり、混みすぎはダメなのだ。

4) 家を会社に横付けしたい、リモートワークしたい、独立・開業したい

ここまで、しつこく述べてきたが。やはり、通勤なんてロクなものじゃない。ましてや、満員電車なんてクソくらえだ。こんなことで心身を消耗するのも、人生をムダにするのも、まっぴらごめんだ。ただ、そうなると「ふつう」の会社勤めすら、難しくなってしまう…。うーん、どうしたものか。あぁ~、家を会社に横付けしたい!リモートワークしたい!何なら、独立・開業したい!もっと、柔軟な働き方ができないだろうか。毎日毎日、通勤しないで済む働き方ができないだろうか。近年、「働き方改革」が盛んに叫ばれているが。働き方うんぬんよりも、“通勤”の部分を改革した方がいいのかもしれない。

おわりに

以上、長々とつぶやいてきたが。通勤がツラい、満員電車がツラい…、というあなたは何らおかしくないんだ!ということは強調しておきたい。あなたはまっとうな感覚を持っているんだ、ということは強調しておきたい。といったところで、今回はこのへんで…。

(参考文献)